ラオス旅行ではキープに両替しすぎてはいけない!?ラオス出国前に外貨に換えておこう!
ラオスに旅行に行くときには、現地の通貨「キープ(kip)」を使います。
日本人にはあまり馴染みのない通貨ですが、気をつけなければならないことがいくつかあります。
特に、ラオスでキープに両替しすぎてしまうと、あとあと面倒なことになりかねません。
そこで今回は、ラオスで日本円をキープに両替しすぎない方がいい理由や、ラオス旅行でのお金のことについて紹介していきます。
これからラオスに旅行に行く人、タイのビザ取得のためにラオスに行く人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
クリックできる目次
ラオスのキープってどんなお金?
ラオスの通貨はキープ(kip)といいます。
聞き慣れないかもしれませんが、それもそのはずラオスでしか使われていない通貨です。
キープは紙幣のみで、硬貨はありません。
単位が一番小さいもので500キープ紙幣、一番大きいのは10万キープ紙幣です。
2023年6月時点で、1キープは0.008円。
「え?」と思いますよね。
ただ、極端に物価が安いわけではありません。
ラオスで生活していて使う一番小さな金額は500キープ(約3.8円)なので、金額の単位が大きいだけです。
初めのうちはキープが使いにくいかも。。。
「おつりはあっているのか」
「日本円に換算するといくらになるのか」
1回1回考えて買い物をする人が多いと思います。
ちなみに、僕のなかではだいたい13,000キープ=100円くらい。
屋台でご飯を食べるときは15,000キープくらいなので、だいたい120円くらいかなと頭で計算します。
キープを両替しすぎない方がいい理由とは?
海外旅行に行くときは日本円を外国の通貨に両替しますよね。
ただし、ラオスに行くときは日本円やほかの通貨をキープに両替しすぎない方がいいです。
なぜなら、キープが余ってしまうと扱いに困るからです。
キープはほかの国で使えなかったり、両替できなかったりします。
両替しすぎないほうが理由
- キープはラオス以外で使えない
- ラオス以外ではキープの両替ができない
- キープから円への両替はレートが悪い
キープはラオス以外で使えない
キープが使えるのはラオスだけです。
ほかの国で使うことはできません。
隣国タイでもキープを使うことはできない。。。
もし、キープが余ってしまったときは、タイ・バーツか米ドルに換えるのがいいと思います。
海外旅行によく行く人なら、いずれ使うこともあるでしょう。
海外旅行にあまり行かない人の場合は、残っているキープが少額なら使い切る、多ければドルなどの強い外貨に両替するのがおすすめです。
ラオス以外ではキープの両替ができない
ほかの国ではキープを両替することができません。
できるとしても、ラオスと接する国の国境近くの銀行と両替所くらいです。
外国人旅行者のなかには、キープを両替せずにほかの国に行ってしまう人が多いようです。
バンコクのゲストハウスでは「私が持っているキープをバーツかドルに換えてください」という張り紙をたびたび見かけます。
隣国タイの銀行や両替所ですらキープを取り扱っていない。。。
個人の両替店なら取り扱っていることがあるかもしれませんが、レートやリスクには注意が必要です。
両替所はラオスの国境や空港にあるので、キープが多く残っている人はラオスを出国する前に外貨に換えておくようにしましょう。
キープから円への両替はレートが悪い
キープが余ったらラオスにいるうちにまた円に戻せばいいと思っている人もいるかもしれません。
ただ、キープから円への両替はレートが悪いので、たくさん換えるとだいぶ損してしまいます。
できるだけ余らせない方がいいです。
円だけでなくバーツやドルへの両替もレートはよくありません。
それでも、キープが余ってしまった場合はレートが悪くても円に換えた方がいいでしょう。
ラオスに行くときにはお金はどうすればいい?
ラオスでは滞在中に使う費用分のキープをすべて両替しなくても大丈夫です。
ラオスへ行くときのお金の準備は以下のように考えておくといいでしょう。
お金の準備
- 滞在中に使う金額を計算して両替する
- ヴィエンチャンではタイ・バーツや米ドルも使える
- クレジットカードを利用する
滞在中に使う金額を計算して両替する
キープは余ってしまうと日本円やほかの国の通貨に換えるのが大変です。
そのため、旅行などで数日しか滞在しないときは、使うお金をしっかり計算して両替するのがいいでしょう。
ただし、ラオス旅行の費用にいくらかかるかを計算するのは大変です。
なぜなら、地元の食堂で食事をする場合と、外国人向けのレストランで食事をする場合では価格がかなり違うからです。
ぜいたくな旅をしたいのか、できるだけ費用を抑えて旅をしたいのかによって費用も大きく変わってきます。
自分の旅行はどのくらいお金がかかるのか調べるのには、「地球の歩き方」がおすすめです。
食費や観光費、移動費にいくらくらいかかるかがわかりやすく載っています。
しかし、あまり難しく考える必要はありません。
必要な費用より少しだけ多めに両替して、余ったら出国する前に自由に使うくらいでいいと思います。
もし足りなくなってしまったらまた両替することもできますし、現金をたくさん持ち歩いていても危険ですからね。
ビエンチャンではタイ・バーツや米ドルも使える
バーツやドルで支払ってもおつりはキープ
ラオスで旅行者が多く訪れるところでは、キープ以外にもタイ・バーツが使えることがあります。
首都・ビエンチャンでは米ドルが使えることも多いです。
ただし、おつりはキープです。
ビエンチャンに住む外国人や観光客が多く訪れるホテルやレストラン、カフェ、バーなどでは、会計伝票にキープ、バーツ、米ドルの3種類の金額が載っていることがあります。
1日、2日の滞在だったらバーツやドルで支払えるのは助かる!
ただし、この場合はキープでの支払いの方がお得。
なぜなら、バーツとドルでの支払いが少し高めに設定されているからです。
また、屋台や食堂でもバーツでの支払い用の値段が表記されていたりします。
ただし、ここでもやはりバーツの値段はキープに比べるとかなり割高なことが多いです。
ラオスだけでなくタイにも旅行に行く人は、初めにバーツで支払って、おつりのキープでやり過ごすのもいいのではないでしょうか。
レートが悪いこともあるので注意
僕が見たビエンチャンのタイ大使館近くのカオチー(ラオスのサンドイッチ)屋さんでは、バーツの値段はキープの1.5倍に設定されていました。
旅行者も慣れないキープより、少しでも親しみのあるバーツで支払いたくなるのかも!
さらに、タクシーやトゥクトゥクでも、バーツや米ドルでの支払いをすすめてきます。
自分たちが勝手に決めているレートなので、かなり高めの乗車賃を請求してくるかもしれません。
そもそもラオスでは観光客にはボッタクリのような料金を設定しているドライバーも多いです。
そのため、乗車前に料金を確認して、その料金に納得できるようなら乗車するようにしましょう。
また、こちらがバーツやドルでの支払いを希望する場合は、あらかじめキープの料金を聞き、自分でバーツやドルに換算してから、レートが極端におかしくないか確認してみてください。
クレジットカードを利用する
クレジットカードを使えるお店もある
ラオスのホテルやレストラン、カフェ、バーなどでは、クレジットカードが使えるお店もあります。
両替しすぎたり、現金をたくさん持っているのはよくないので、クレジットカードが利用できるお店ではカード支払いがおすすめです。
特に、ホテルの料金などある程度まとまったお金を現地で支払う場合は、クレジットカードを利用するのがいいのでしょう。
その分の現金をたくさん用意する必要がなくなりますからね。
ただし、なんだか怪しいと思うようなお店を利用したときには、クレジットカードは使わない方がいいでしょう。
何をされるかわからないので!
クレジットカードに頼りすぎるのもよくない
ラオス旅行ではクレジットカードに頼りすぎるのはあまりよくありません。
なぜなら、クレジットカードでの支払いができないお店が多いからです。
街の食堂や屋台なんかではまず使えないと思っておいた方がいいです。
レジの機械がないですからね。
お金はエプロンのポケットやかごの中!
あとナイトマーケットでも使えないですし、トゥクトゥクでも使えません。
ラオスはまだまだ現金社会です。
また、ATMでのキャッシングにも注意が必要です。
カードを入れたら出てこなくなったなんてこともたまにあるそうです。
古そうなATMには気をつけた方がいいかもしれません。
【体験談】ラオスの給料は米ドルかラオス・キープで支払われる
どちらか選べるならキープより米ドル
僕はラオスでプロサッカー選手としてチームに所属し、毎月給料をもらっていました。
ラオスではこれまで2つのチームでプレーしましたが、給料の支払いは1チームが米ドル、もう1チームがキープ。
2つの通貨での受け取りがありました。
僕の場合、給料はどちらも手渡しだったので、米ドルに比べてキープの方が分厚い札束。
受け取るときはキープの方が気持ちがいい!
しかし、よく考えると米ドルでの受け取りの方がいいです。
米ドルなら持っていてもいつか使うかもしれないし、どこの国でも両替できます。
しかし、キープはラオスを離れるときに、ほかの通貨に換えておかなければなりません。
手数料やレートを考えると、キープの方が損した感じです。
もし、ビジネスでラオスに行き給料をどの通貨で受け取るか選べるなら、キープではなく米ドルがいいでしょう。
ラオスに戻る予定でキープを残していたら…
ちなみに、僕はラオスから2か月ほど日本に帰って、またラオスに行く予定でした。
ラオスに戻ってからまた使うので、持っているうちの一部のキープは両替しませんでした。
しかし、日本にいる間にほかの国に行くことが決定。
それ以来、ラオスには1度も戻っていません。
残念ながら日本ではキープを円に換えることができないので、どうしようもないままのキープが約5万円分あります。
もったいないから、いつかラオスに戻って使わなきゃ。
僕と同じような失敗をしないように、ラオスを離れるときはたとえ必ず戻ると思っていても、ほかの通貨に換えておくことをおすすめします。
ビエンチャンでおすすめの両替所エリアを紹介!
ビエンチャンで両替するなら銀行よりも両替所の方がおすすめです。
両替所の方がレートがいいからです。
ただ、「この両替所がいい」というのを紹介するのは難しいので、比較的レートがいい店が集まっているエリアを紹介します。
そのなかでレートを比べてみて、いい両替所を選んでみてください。
おすすめエリア
- タラートサオ内の両替所を比較してみる
- タラートサオの北側のエリアで探す
- 正直そんなに変わらないのかも
タラートサオ内の両替所を比較してみる
タラートサオはヴィエンチャンの中心にある大きなショッピングマーケット。
ビエンチャン散策では外せない観光スポットでもあります。
タラートサオのなかには両替所がいくつかあります。
比較的レートがいい両替所が集まっているので、それぞれチェックしてみて一番いいお店を選ぶようにしましょう。
また、タラートサオにある貴金属店でも両替ができるそうです。
こちらもレートがいいらしいので、確認してみるといいでしょう。
タラートサオの北側のエリアで探す
タラートサオからランサン通りを北側のパトゥーサイ方向に進むと、右側に両替所エリアが出現します。
ここもレートがいい店が集まっています。
いくつかお店が並んでいるので比較しやすいです。
タラートサオから歩いてすぐのところなので、こちらもチェックしてみてください。
正直そんなに変わらないのかも
ヴィエンチャンでおすすめの両替所を紹介しましたが、正直どこで両替してもそこまで変わらないのかもしれないとも思います。
なぜなら、10,000円をキープに換えたとして、両替所による差は大きくても4万キープくらい。
4万キープは約300円。
ラオスで使うと考えると少し大きなお金でも、日本円で考えるとそこまで高いわけではないかな。
何万円も両替するのであれば、レートのいい両替所に行くのがいいでしょう。
ただし、少ししか換えないのであれば一番近くの両替所でいいのではないかと思います。
わざわざ遠くの両替所に行くのも大変ですからね。
もともとタラートサオやその近くに行く予定であれば、紹介したエリアの両替所を利用してみてください。
ラオス旅行ではお金を計画的に使おう!
ラオス旅行でのキープの両替や、お金の準備について説明してきましたがいかがでしたか?
ここで、今回の記事の重要な点をおさらいしておきましょう。
この記事のポイント
- ほかの国ではキープの使用、両替ができない
- 滞在中に使う費用を計算してキープに換える
- 観光地ではタイ・バーツや米ドルを使うこともできる
- 大きな支払いやレストランなどではクレジットカードを利用する
- ラオスを出国する前に外貨に換えておく
旅行に行く前の下調べは大事ですが、なかでもお金に関して理解しておくことは旅行の楽しさを左右します。
特に、ラオス旅行ではキープの取り扱い事情を知らないと、後味が悪い思いをしてしまうかもしれません。
海外旅行に慣れていない人は、費用や旅程をしっかりと計画しておくことをおすすめします。
ラオスでキープに両替しすぎたせいで損をしてしまったなんてことがないようにしましょう!