読むと海外に行きたくなる本を紹介!海外へ行く勇気を与えてくれるおすすめの本

これまで読んだ本のなかから、海外へ行きたいという気持ちをかき立ててくれた、勇気を与えてくれた本を紹介します。ぜひ読んでみてほしいおすすめの6冊です!
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本が海外に行く気持ちをかき立て、勇気を与えてくれた

初めて海外に行ったのは大学3年のとき。
それまでも漠然と海外に行ってみたいとは思っていましたがなかなか機会がなく、いまいち勇気もありませんでした。
しかし、たくさんの紀行文や旅行記を読むうちに、知らないものに出会うことの素晴らしさや、自分が不安に思っていたトラブルも海外旅行や海外生活の楽しさの1つであることを知りました。
そして、とりあえず自分も一歩踏み出してみようという気持ちにさせてくれたのです。
そのおかげで、これまで海外5か国に住み、そのほかにも数か国でロングステイするほどの海外好きになりました。
そこで今回は、これまで僕が読んだ本のなかで、海外へ行く気持ちをかき立て勇気を与えてくれた6冊を紹介します。
海外に行きたいと思わせてくれた本6冊

これまでにたくさんの紀行文や旅行記、そのほか海外旅行や海外生活に関する本を読んできました。
そのなかでも、僕が特に影響を受けた本は以下の6冊です。
影響を受けた本6冊
- 『イスタンブール、時はゆるやかに』 澁澤幸子
- 『ホテルアジアの眠れない夜』 蔵前仁一
- 『酩酊混乱紀行〈恐怖の報酬〉日記』 恩田陸
- 『流学日記』 岩本悠
- 『もうひとつの海外組』 辻研一
- 『つかれたときに読む海外旅日記』 五箇野人
旅行記としては少しクセの強いものや、旅行好きの人には参考にならないような本もありますが、ご愛嬌ということで。
『イスタンブール、時はゆるやかに』 澁澤幸子
トルコに憧れていた大学生のころに出会った本。
タイトルのとおり、時がゆるやかに流れていくトルコのイスタンブール旅行エッセイです。
澁澤幸子さんが12年間で何度も訪れたトルコでの観光や出会いといった体験が、歴史を交えながら描かれているためおもしろくて勉強になります。
作中では「旅先で現地の人に簡単についていって大丈夫?」と心配になるシーンもあります。
それでも大きなトラブルに巻き込まれないのは、トルコに何度も訪れて培われた、澁澤幸子さんの人を見極める力によるものなのだと思います。
今となっては、なぜ自分があれほどトルコに憧れを抱いていたのかまったく覚えていません。
ただ、この本を読んで「いつか絶対にトルコに行くんだ!」と心に決めたことは覚えています。
いまだにトランジット以外でトルコに行ったことはありませんが…
『ホテルアジアの眠れない夜』 蔵前仁一
30年以上前に書かれたアジアのビンボー旅行記。
バックパッカーとはどんなものかがわかる数々のおもしろいエピソードが書かれています。
男女共同のドミトリーで朝起きると隣のベッドの女の子が裸で寝ている
街なかで「葉っぱいらない?」と大麻を売りつけてくる などなど
まだ海外未経験の大学生のころに初めて読んだときは、「そんなまさか…」と思いながらワクワクしていました。
そして、実際に海外でビンボー旅行・生活を経験した今では、仰天エピソードも「あるある」に変化。
さすがに今とは物価や社会情勢が違う点はありますが、ビンボー旅行の苦労や楽しさは30年たっても変わらないことがわかります。
これからバックパッカーやノマドワーカーになろうと考えている人におすすめの一冊です。
『酩酊混乱紀行 〈恐怖の報酬〉日記』 恩田陸
小説家・恩田陸さんが初めて海外に行く様子を書いた紀行エッセイ。
飛行機が嫌いで海外に行ったことがない。
それでもずっと行ってみたかったイギリスとアイルランド(+日本)に取材で行くことになった。
そして、飛行機に乗る恐怖と戦うことになるというお話です。
海外旅行が大好きな人が書いている紀行文や旅行記といえば、旅先の明るい話や楽しい話が多いですが、この本は飛行機への恐怖から妄想にふける、そしてお酒を飲む部分がメイン。
だからこそ、旅先のリアルな雰囲気が伝わってきます。
正直、イギリスやアイルランドに旅行に行く人の参考になるような話はあまり多くないです。
そのため、ガイドブック的な情報を期待している人には向いていないかもしれません。
ただ、飛行機を怖がる恩田さんの小説家ならではの視点が妙におもしろく、「あー、飛行機に乗って遠くの国に行きたいな」と思わせてくれる本です。
『流学日記』 岩本悠
この本を読んだきっかけは、ただ単に家にあったから。
家族の誰が買ったものかはわかりませんが、家の本棚にあったのでとりあえず読んでみました。
この本の初めに、以下のような一節があります。
たった一度の人生、オレは本当にこれでよかったのか
『流学日記』 岩本悠
こんなシアワセをオレは求めていたのか
いつかやってくるその問いがこわかった
当時大学生だった僕は同じような不安を抱えていました。
おそらく僕だけでなく、そして年齢に関係なく、多くの人が同じような想いを抱いているのではないでしょうか。
「これは全部読むしかない」という謎の使命感にかられました。
岩本さんの凄さは、なんといっても行動に移す力。
普通に生きていけばたどり着くであろうシアワセから逃げ出したと語っていますが、逃げ出すことができない人がどれだけ多いことか。
しかし、なにかきっかけがあれば、誰もが逃げ出すための1歩目を踏み出せる。
『流学日記』がそのきっかけになるかもしれません。
この本は20歳の大学生が体験したことを感じたままに記したものなので、作家や小説家のような文章ではありません。
そのため、もしかしたら読みにくいと感じてしまう人もいるでしょう。
ただ、素朴な文なので気持ちがまっすぐ伝わるのがこの本の良さだと思います。
海外に行くのが好きな人というよりは、流学に出る前の岩本さんのような「漠とした不安」を抱えている人におすすめしたい1冊です。
『もうひとつの海外組』 辻研一
海外サッカー留学・プロ契約挑戦を目指す人のための基礎知識や心がまえが書かれている一冊。
ヨーロパへのサッカー挑戦についての本ですが、ほかの地域や国で生活をしようとする人にも共通することが書かれています。
この本はサッカー以外にも、海外で生き抜くための術や考え方についても書かれています。
例
- 自己主張を恐れない
- とりあえずやってみる精神を持つ
- 現地の友達と遊びに行く など
そのため、サッカー選手に限らず、さまざまな分野で海外に挑戦しようと考えている人におすすめです。
僕がある人に「海外に行ってサッカーをしようと思っています」と相談したところ、「とりあえず読んでみな」と渡されたのがこの本。
そして、この本を読んで挑戦する意志を固めました。
そのおかげもあって、これまでにサッカー選手として海外5か国でプレーしています。
『つかれたときに読む海外旅日記』 五箇野人
最後に紹介するのは、最近読んで海外に行きたい欲が高まった本です。
今回のテーマである影響を与えてくれた本とは少し異なりますが、めちゃくちゃおすすめなので紹介します。
漫画家・五箇野人さんが、海外旅で出会った人とのホッコリするエピソードを描いた日記漫画。
海外のネガティブな面はあえて描かれていないので、旅行記と構えることなくゆるい気持ちで読めてしまいます。
海外で暮らしていたり、旅行に行ったりすると感じるのは、海外の人たちもみなそれぞれの「おもてなしの心」を持っているということ。
旅先で悪い人に出会って嫌な思いをすることはありますが、人の温かさに触れることも多くあります。
そんな海外で体験した嬉しかったことや、楽しかったことを思い出させてくれる漫画です。
海外旅行に行ってみたいけど、不安も抱いているという人にもおすすめです。
ちなみに、五箇野人さんの旅行日記はブログやTwitterでも見ることができます。気になった人は、ぜひこちらもチェックしてみてください!
まとめ:紀行文や旅行記を読んでストレス発散

海外に行きたいと思わせてくれた本を紹介しましたがいかがでしたか?
僕に海外へ行く気持ちをかき立て、勇気を与えてくれた本です。
今でもときどき読み返しては、海外に行くことに不安を持っていたころの自分を思い出します。
なかなか海外旅行に行くことができず、つらい気持ちになっている人も多いと思います。
海外に行けずモヤモヤしているときは、紀行文や旅行記を読んでストレスを発散させましょう!