ドミトリーに泊まるとき・予約をするときに注意すること。

低予算で海外旅行にいく場合、宿泊形態の選択肢として第一に挙げられるのがドミトリー。
- 海外の旅行者と知り合える
- いろんな話が聞ける など
ポジティブな印象を持つ人が多いでしょう。
しかし、考えてみてください。
まったく知らない違う国の人と同じ部屋に泊まるのですから、宿泊者全員の常識がすべてまかり通るわけがありません。
そう、ドミトリーにトラブルはつきものなんです。
そこで今回は、「ドミトリーに泊まるとき・予約をするときに注意すること」について解説していきます。
今後ドミトリーを利用してみたい人、ドミトリーに泊まってみたいけど不安もあるという人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
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ドミトリーとは?

ドミトリーとは宿泊施設の部屋の形態の1つ。
1部屋に複数のベッドが置かれ、複数人で寝泊まりするタイプの部屋のことをいいます。
一番の特徴はなんと言ってもその安さ。
物価の安い国や地域では1泊500円以下なんてこともあります。

安くて良いドミトリーは、もちろんバックパッカーの間で大人気!
しかし、知らない人と同じ部屋で寝泊まりするということは、それなりにいざこざが起きる可能性もあるということ。
軽いご近所トラブルは覚悟しなければなりません。
ドミトリーで注意すべきトラブルを紹介!

ゲストハウスのドミトリーで注意すべきトラブルは以下のとおりです。
注意すべきトラブル
- モノを盗まれるのは当たり前
- 深夜でも大声で電話する人がいる
- 旅行サイトの写真は100%信用してはいけない
- 水回りを公衆トイレ感覚で利用する人もいる
- 故障箇所の修理ができていない
- 男女混合のドミトリーがある
- 南京虫がいるかもしれない
モノを盗まれるのは当たり前
ドミトリーでは知らない人とルームシェアをすることになります。
当たり前ですが、そんな空間では自分のモノを盗まれないように注意しなければなりません。
もちろん、毎回毎回何か盗まれるわけではありません。
しかし、それくらい防犯意識を持ちましょうということです。
なぜ盗難が起きるのか
私の場合、ドミトリーに長期滞在することが多いので、滞在期間が長くなると自然と防犯意識が薄れてしまいます。
しかしドミトリーでは大抵の場合、旅人は1日2日で去っていくもの。
同じ部屋に泊まるとはいえ、全くの赤の他人です。
ましてや、チェックアウトさえしてしまえば二度と会うことはありません。
そのような環境では、窃盗は当たり前に起きてしまいます。

モノを貸してあげたら、返さずにいつのまにかチェックアウトしていたことも。。。

盗難被害の多いもの
ドミトリーで特に盗難被害の多いものは以下のモノです。
盗難被害の多いもの
- お金
- 新品のペットボトルの水
- シャンプーや洗顔料
- コンタクトの洗浄液
- スマホの充電器、モバイルバッテリー など
盗んでも罪悪感の少ないものが盗られやすい
では、お金や水、シャンプーなどが盗まれやすいのはなぜでしょうか。
それは、罪悪感が少ないからです。
少額のお金や、1、2本の水、シャンプーなどはそんなに高価なものではありません。
ましてや、盗まれたからといって警察に相談しにいくレベルではないです。

スマホやパソコンを盗まれたら警察に行きますからね。
盗んだ側からしても(道徳心のある人からすると考えられないですが)大きな犯罪ではという認識なのだと思います。

盗まれた側からすると悔しくてたまりませんが。
ホテル側に言っても効果はない
たとえ盗難被害に遭ったとして、ホテルに相談してもほとんど意味はありません。
お金にしろ、水にしろ、シャンプーにしろ、盗んだ証拠はないですからね。
ホテル側からしたら、「自己管理をしっかりしてよ」ってなもんです。

実際そうなのですが。
「高価なものを盗まれた」「大きな荷物を盗まれた」などといった場合は別として、盗難被害をホテル側に相談しても
「盗まれないように気をつけてね」
と言われて終わるのがドミトリーです。
深夜でも電話する人がいる
夜遅くなったら静かにする
我々からすると当たり前のことです。
しかし、世界はなんと広いのでしょう。
深夜でも平気でドミトリーで電話をする人がいます。
こんなことされたら起きますよ、寝ていても起きてしまいますよ。

しかもけっこう多いんです、こういう人。
おすすめの対策は1つ。
「うるせーよ」
と日本語で言います。
英語で丁寧に説明するより、何かわからない言語だけど、とにかく怒っていると思わせることが大事です。
間違いなく同部屋のほかの人たちは味方なので、遠慮なく文句を言いましょう。

経験上、「うるせーよ」で黙らなかった人はいません。
他人のいびきがうるさくて眠れないこともある
ほかの人のいびきがうるさくて眠れない、あるいは起きてしまうこともあります。
しかし、こればっかりは文句を言うこともできません。
できる対策といったら、
- 部屋を変えてもらう
- 耳栓をする
くらいでしょうか。
ドミトリーに泊まるときは耳栓は不可欠です。
1つは持っておくことをおすすめします。
旅行サイトの写真は100%信用してはいけない
「立つ鳥跡を濁さず」なんていうのは、一部の日本人だけが持つ倫理観なのでしょうか。
表現が正しいかわかりませんが、ドミトリーではトイレやシャワーを公衆トイレ感覚で使っている人が多いと感じてしまいます。
わかりやすくいえば、汚しても誰かがきれいにしてくれると思って使っているんです。
しかしながら安いゲストハウスでは、毎日毎日トイレやシャワールームを掃除しているとは限りません。

週に2〜3回しか掃除しないゲストハウスもあります。
残念ながら、トイレやシャワールームが清潔に保たれているゲストハウスは少ないんです。
特に、旅行サイトやGoogleMapに載っている写真を信用しすぎてはいけません。
大抵の場合、開業当初の写真や思いっきり掃除した後の写真を使っているので、実際に行ってみてガッカリすることは少なくないでしょう。
旅行サイトやGoogleMapの写真は参考にはなりますが、100%信用しすぎるとガッカリしてしまいます。

故障箇所の修理ができていない
安いゲストハウスでは、施設内の故障箇所の修理が一向に行われないことが多々あります。
たとえば、
- シャワーのお湯が出ない
- セキュリティーボックスの鍵が閉まらない
- 洗濯機・乾燥機が作動しない など
修理が必要であるにも関わらず、直さずそのままにしていることがあります。
当然ながら、旅行サイトに「シャワー故障中」や「洗濯機が使えない」「Wi-Fiの修理待ち」なんて書いていません。
泊まってみて初めて知るんです。

口コミには書いてあるかも!
こうした故障箇所の問題に関しては、ホテルのレベルとしか言えません。
ちゃんとしたホテルはすぐに直すし、そうじゃないといつまで経ってもそのままです。
男女混合のドミトリーがある
ふだんドミトリーに泊まることがない人は驚くかもしれませんが、格安ドミトリーのなかには男女で部屋を分けていない男女混合ドミトリーがあります。
かくいう私も、男女混合ドミトリーであることを知らずに部屋に入り、下着姿の女性が寝ていて度肝を抜かれた経験があります。
異性と同じ部屋に泊まりたくないという人もいるでしょうから、予約をするときにはしっかり確認するようにしましょう。
南京虫がいるかもしれない
人類の敵である南京虫(トコジラミ)と安宿は切っても切れない関係にあります。
南京虫(トコジラミ)とは
夜、人の寝ている布団に入り込み血を吸う小さな虫。南京虫に刺されたところは痒くなり、搔いてしまうとその跡はなかなか消えない。昼間はベッドの隙間などに隠れているため見つけにくい。
南京虫は旅行者のリュックやスーツケースに入って移動することも多いといいます。
安宿を渡り歩くバックパッカーが、知らないうちに南京虫を引っ越しさせてしまうんです。
つまり、バックパッカーが多く泊まるドミトリーでは、いつ南京虫の被害に遭ってもおかしくありません。
そのために、南京虫対策が必要なんです。

私も刺されたことありますが、本当にしんどいです。。。
誰でもできる対策としては、
- 旅行サイトの口コミで南京虫の被害情報がないか確認する
- エリアの相場とはかけ離れた安すぎる宿は選ばない
- しっかり掃除してそうなキレイなドミトリーを選ぶ
- 明るいのが苦手な南京虫が嫌う、日当たりの良い部屋・ベッドにしてもらう
- 虫除けスプレーやトラベルシーツを使用する
などがあります。
気になる人は旅行前にトラベルシーツを用意しておくと良いでしょう。
- おすすめのトラベルシーツはコチラ
ドミトリーを選ぶときに気をつけること

ドミトリータイプの部屋を選ぶときに気をつけることは以下のとおりです。
ドミトリーを選ぶときの注意点
- 口コミの多さと内容は大事
- 価格とトラブルは比例する
- おすすめのドミトリーを旅人に尋ねてみる
- 男女別部屋か混合部屋かチェックする
口コミの多さと内容は大事
個人的に口コミの多さ、そして口コミの内容はかなり重視しています。

Agodaでホテルを探すときも口コミは必ず見ます!
口コミが多く、内容もポジティブなホテルは、宿泊しても嫌な思いをすることはほぼないです。
しかし、ポジティブな内容の口コミがあっても、口コミの数自体が少ないと、あまり信用はできません。
また、日本人の利用者の口コミは大事にしています。

同じ感覚を持った人の感想は参考にしやすいですからね。
価格とトラブルは反比例する
これも個人的な意見ですが、価格とトラブルの多さは反比例すると考えています。
ドミトリーの価格が低いほど、
- 掃除が行き届いていない
- スタッフの対応がよくない
- お湯が出ない
- Wi-Fiが弱い
- セキュリティが甘い
- 他の宿泊者の施設利用が雑
といったトラブルが多いです。
価格が低いことでホテルスタッフに支払われる給与が低いことや、誰でも泊まれるといったことが関係していることは、想像に難くないでしょう。
相場と比較してあまりに価格が低い場合には、疑ってかからないといけません。
逆に、価格が低くて質の良いドミトリーを引き当てたときは相当ラッキー。

バックパッカー冥利ってなもんです。
ドミトリーでは価格と盗難は関係ない
経験上、ドミトリーの価格と盗難の発生は関係ないと思います。
水やシャンプーなどの罪の意識の低そうな窃盗は、安くないゲストハウスでも被害にあったことがあります。
つまり、ドミトリーに泊まるときは盗難には注意するしかない!

おすすめのドミトリーを旅人に尋ねてみる
旅人同士の情報交換はとても大事です。
ガイドブックや旅行サイトよりも最新の生の声が手に入ります。
特に、ドミトリーの情報に関しては、旅人に聞くのが一番かもしれません。
私がドミトリーに泊まるとき、同部屋の人と挨拶をしてまず聞くのが、
「このホテルどう?」
そして返事がイマイチなときには、
「この辺りでおすすめのドミトリーってある?」
海外のバックパッカーはおしゃべり好きな人が多いので、質問したら喜んで答えてくれるはずです!
男女別か混合部屋かチェックする
ゲストハウスのドミトリーには以下の3つのタイプがあります。
ドミトリーのタイプ
- 男性専用ドミトリー:Male Dormitory
- 女性専用ドミトリー:Female Dormitory
- 男女混合ドミトリー:Mixed Dormitory
同じホテル内でも女性専用ドミトリーと男女混合ドミトリーがあることも多いです。
異性と同じ部屋に泊まるのは嫌だと思う人は、ホテルを予約する前に、部屋のタイプをしっかりとチェックしておきましょう。

女性専用ドミトリーの方が予約が早く埋まる傾向があります!
まとめ:予約の時点でトラブルを回避しよう!

ドミトリーで起こりうるトラブルとゲストハウスを選ぶときに気をつけることを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここで、今回の記事の重要な点をおさらいしておきましょう。
ドミトリーで起こりうるトラブル
- ドミトリーでは盗難に遭う可能性があるので持ち物は徹底的に管理する
- 深夜にうるさくする人がいるので耳栓を忘れずに
- 旅行サイトの写真と比べると、実際の部屋は汚いこともあるので期待しすぎない
- 共用トイレやシャワールームが清潔に保たれていることは奇跡に近い
- ホテル施設内の故障箇所はそのまま放置されていることが多い
- 男女混合のドミトリーもあるので、異性と同部屋NGの人は要注意
ドミトリー選びで気をつけること
- 旅行サイトの口コミは重要で、内容だけでなく、口コミ自体の多さも参考にする
- 安いドミトリーではトラブルが起きる可能性が高くなるが、盗難はこの限りではない
- 男性専用・女性専用・男女混合のどのタイプのドミトリーか予約前にチェックする
トラブルが少なくないドミトリーですが、予約の時点で回避できるトラブルもあります。
「評価が低い・悪い口コミが多いけど格安」にチャレンジするのもいいでしょう。
しかし、ドミトリーに慣れていない人は、口コミ・ホテルの写真・価格などをよく吟味して、慎重に選ぶことをおすすめします。
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