ラオス旅行ではこんな虫や動物に注意!対策や注意を怠ると大変な目にあうかも
ラオスでは動物にむやみに近づいてはいけません。思わぬケガや病気につながってしまうかも…旅行中の動物や虫に関するトラブルを避けるために、しっかりと対策しましょう!
クリックできる目次
のんびりとした雰囲気のラオス!でも危険な生きものもいる…
落ち着いた時間の流れ、のんびりとした雰囲気を味わうことができるラオス。
そんなラオスには、日本ではあまり見かけないような危険な生きものがいます。
また、日本でも見かけるような動物や虫でも、ラオスでは気をつけなければならないこともあるんです。
なぜなら、病気を持っているから。
そうした生きものや病気については、安全にラオス旅行を楽しむために、出発前に知っておく必要があるでしょう。
そこで今回は、ラオス旅行中に注意しなければならない虫や動物とその対策について紹介していきます。
ラオスを訪れる機会がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
ラオス旅行で注意すべき生物7選
ラオスで注意しなければならない生きものは以下のとおりです。
ラオスで注意すべき生きもの
- ヘビ
- 野良犬
- サソリ
- 蚊
- 南京虫
- 蟻
- 牛
①ヘビ
ラオスには猛毒を持つヘビがいるらしい
まず、ラオスで気をつけなければならない生物はヘビです。
ラオスにはアマガサヘビなどの猛毒を持つヘビもいます。
街なかを散策するくらいならヘビに遭遇する可能性は低いです。
しかし、ラオス旅行では自然を楽しみたい人もいますよね。
ヘビは草むらや水辺に生息しているので、山登りやトレッキングなどをする人は気をつけるようにしましょう。
とにかくヘビがいそうなところに、むやみに入っていかないことが大事です。
もしヘビに噛まれたら、以下のような応急処置をおこないます。
ヘビに噛まれたときの応急処置
- 噛まれたところより心臓側を布で軽く縛る
- 血を絞り出すようにして毒を体の外に出す
- きれいな水があれば噛まれたところを洗う
- 急いで病院に行く
特に、慌ててしまうと毒のまわりが早くなってしまいます。
余裕があればヘビの特徴を覚えたり、写真を撮っておくと医師も対処しやすいです。
ヘビは窓からも入ってくる
ラオスで所属していたサッカーチームで遠征先のホテルに泊まるときには、ナイジェリア人選手が部屋の窓をこまかくチェックしていました。
なんでも、前にラオスで泊まったホテルの部屋の小さな窓からヘビが侵入したことがあるらしく、それ以来トイレにある窓までしっかり閉めないと眠れなくなったそうです。
このようにヘビに対しては、夜寝るときに窓の戸締まりをしっかりするといった対策をしなければなりません。
また、ヘビがいそうなヤブに入らないように注意も必要です。
②野良犬
ラオスの犬は追いかけてくる
日本では見かけることがない野良犬ですが、ラオスでは普通にそこら中にいます。
ただ、本当に野良犬なのか、飼い犬だけど首輪もリードも着いていないだけなのかの区別はできません。
確かなのはどちらも危険であるということ。
僕はラオスに住んでいたころよく散歩をしていましたが、犬に追いかけられたことが何度もあります。
なかには、家の塀を飛び越えて追いかけてくる犬もいました。
ラオスの犬は日本のようにしっかりとしつけられていないので、人に対して平気で吠える、追いかける、飛びつく、噛みつく。
もちろんおとなしい犬もいますが、ラオスの犬は危険だと思っていた方がいいでしょう。
一番危ないのは狂犬病
特に野良犬で危険なのは狂犬病。
ラオスでは狂犬病が流行しています。
飼い犬でさえ狂犬病の予防接種をしているという話を聞いたことがありません。
ちなみに、狂犬病を発症した場合の致死率はほぼ100%。
めちゃくちゃ怖い病気です。
もし犬に噛まれてしまったときは、すぐに病院に行ってワクチンを接種しなければなりません。
狂犬病以外にも、犬はさまざまな病気を持っている可能性があります。
「犬に噛まれた=病院に行く」ということを忘れないようにしましょう。
野良犬に襲われても慌てない
ラオスでは基本的に犬に近寄らない方がいいです。
特に、夜にうろうろしている犬には要注意。
街なかでも犬に噛みつかれてケガをしてしまう日本人がいるそうなので。
夜は自転車に乗っていても追いかけられることがあります。
夜に出歩くならバイクかトゥクトゥクを利用しましょう。
また人通りの少ない路地なんかも避けた方がいいです。
そもそも犬がうるさいから人が通らないのかもしれませんし、何かあったときに人が近くにいないと助けてもらえないですからね。
もし犬に襲われそうになったときは、以下のように行動しましょう。
犬に襲われそうになったときの対処法
- 動かないでじっとする
- 犬と目を合わせない
- 低い声で「No」と命令する
- 両手で首を守る
- バッグやジャケットを自分と犬の間に持つ
- ゆっくり後ろに下がる
それでも犬が興奮して離れないときは、車やトラックの荷台などの避難できそうな高いところを見つけて、ゆっくり移動し登りましょう。
③サソリ
僕はサソリと聞くと何となく乾燥した砂漠地帯のイメージがあったので、ラオスでサソリを目撃したときはビックリしました。
しかも家の庭をちょこちょこ歩いていたので衝撃的でした。
ラオス人に聞いてみると、サソリがいるのは別に珍しいことではないらしく、刺されることもあるよといっていました。
さらに、食べることもあるし、お酒に入れて飲むこともあるそうです。
とはいうものの、刺されると痛みがあるし2〜3日腫れてしまうといいます。
ラオス人は自然に治るのを待つといっていましたが、サソリに刺されて体調が悪くなってきた人は、病院に行くようにしましょう。
サソリがいる地域では、靴を履くときになかにサソリが入っていないか確認するのが当たり前です。
サソリだけでなくクモやムカデが入っている可能性もあるので、必ず靴のなかを確かめてから履くようにしましょう。
④蚊
蚊に刺されるとデング熱に感染するかも
ラオスで蚊に刺されると、デング熱に感染する可能性があります。
デング熱は東南アジアでかなり流行している感染症。
ラオスは基本的にずっと暑いので1年中蚊が活動しており、常にデング熱に感染する危険があるといえます。
デング熱に感染すると1週間以内に38〜40℃ほどの高熱が出ます。
さらに、頭痛、筋肉痛、関節痛などの症状を発症。
そのあとに、発疹があらわれます。
いまのところ、デング熱には特別な治療薬がありません。
そのため、症状が出たら安静にして対症療法をおこない、自然に回復するのを待ちます。
ただし、症状が重い場合には適切な治療を受けなければなりません。
ほかにも蚊を媒介してマラリアにかかる危険もあります。
また、刺され慣れていない種類の蚊に刺されると腫れが大きくなったり、強いかゆみにおそわれることも。
楽しいラオス旅行にするためにも、蚊に刺されないように対策を取ることが必要です。
虫除けスプレーと長袖・長ズボンで対策
蚊に刺されないようにするには虫除けスプレーが効果的です。
ラオスではミストスプレータイプとローションタイプの虫除けスプレーが売っています。
汗で流れてしまうこともあるので、虫除けスプレーはこまめに塗り直すようにしましょう。
また、蚊は気温が30℃以上になると活発に活動できなくなりますが、日が暮れてくると気温が下がり蚊は元気に動き出します。
そのため、夜に屋外で食事をするときなどは、薄い色の長袖や長ズボンを着用するようにしましょう。
さらに、サンダルではなく靴を履くことで蚊に刺されるリスクをグッと減らすことができます。
⑤南京虫(トコジラミ)
南京虫は寝ている間に忍び寄る
ラオスを旅行をするときは南京虫対策をおこたってはいけません。
南京虫(なんきんむし・トコジラミ)とは、夜になるとあらわれる吸血性の虫。
昼間は壁の隙間や布団のなかに隠れて、人が寝ている間に血を吸いにきます。
僕もタイに住んでいたときに南京虫の被害にあったことがありますが、刺されるととにかくかゆいです。
蚊に刺されたときの比ではありません。
しかも、日が経つにつれてかゆくなります。
僕が刺されたのは両足のふくらはぎや足首とお尻の計10か所以上。
刺されたか所は薬を塗っていましたが、3週間くらいかゆみは治まらなかったです。
そして、3年以上経った今でも南京虫に刺された跡はアザになって残っています。
安い宿に泊まるときは要注意
ちゃんとしたホテルに泊まるときは、南京虫の被害にあう可能性は低いでしょう。
ただし、バックパッカーが多く泊まるゲストハウスやホステルは、南京虫がいる可能性が高くなります。
世界中を旅してきたほかのお客さんのバッグなどに隠れて、南京虫が移動するからです。
南京虫対策として、靴下や長ズボンを履くというのを見かけますが効果はあまり高くありません。
僕はかつてお尻を刺されているので、服の中にも潜り込んでくるはずです。
僕のおすすめは駆除剤と虫よけです。
1度南京虫の被害にあってからは、海外に行くときに必ず持っていくようにしています。
ゴキブリ駆除剤の多くは南京虫にも有効です。
ゲストハウスでほかのお客さんと同じ部屋に泊まるときは、駆除剤を使うのも難しいと思います。
そのときは、寝る前に体に虫除けをつけるようにします。
南京虫に刺されるとかゆくてかゆくて気が沈んでしまいます。
なによりまず被害にあわないようにしっかりと対策をしましょう。
⑥蟻
ラオスの蟻は凶暴
数年前に日本でヒアリが発見されたことが話題になりました。
日本の蟻と違い、「攻撃的」「毒性が強い」「アレルギー反応がある可能性がある」ことで拡大が心配されています。
ラオスにいる蟻も非常に凶暴です。
体に登ってきてめちゃくちゃ噛んできます。
最初は針に刺されたような痛みがあり、そのあとめちゃくちゃ痒くなります。
蟻の種類によってはじん麻疹が出ることも。
さらに重度のときは呼吸困難になったり、意識を失ってしまうこともあります。
もし蟻に噛まれたときは20〜30分安静にして、体調に変化がないか確認するといいそうです。
そして、じん麻疹や呼吸の乱れが出てくるようであれば、近くの病院に行くようにしましょう。
【体験談】蟻の大群に襲われた話
ラオスの屋台でコーヒーを買っていたときのこと。
突然、足に針で刺されたようなチクっとした痛みが走りました。
犯人はもちろん蟻。
自分が立っていたのがちょうど蟻の巣の入り口だったのです。
足を登ってくる無数の蟻たち。
急いで払い落としましたが、サンダルを履いていたので数か所噛まれてしましました。
靴を履いていれば噛まれなかったかもしれません。
逆に、サンダルだったので簡単に蟻を払い落とすことができましたが、靴だったら簡単には払い落とせなかった可能性もあります。
そんな体験をしてからは、立ち止まるとき、座るときは下に蟻の巣がないか確認するようになりました。
⑦牛
牛が危険と聞いて不思議に思うかもしれません。
しかし、ラオスでは牛はちょっとだけ危険。
なぜならラオスの牛は自由だからです。
ラオスでは基本的に牛を放牧しています。
草を求めて道路を横断することもたびたび。
もちろん、牛が横断歩道を渡るわけがないので、こちら側が停まってあげなければなりません。
そのため、レンタルバイクやレンタル自転車に乗る人は注意が必要です。
なにしろ牛はデカいので、突っ込んでしまうと大事故になりかねません。
また、ラオスは1年中暑いので、牛も日陰でじっと座っていることが多いです。
そこが道路上であろうと、日陰で涼しければ牛はお休みしています。
日陰で休んでいる牛に遭遇したら、こちら側が避けてあげましょう。
ちなみに、僕はバイクで走っていたときに、牛に狭い道を完全に封鎖されたことがあります。
まったく動く気配がなかったので、約3キロの細いあぜ道を泣く泣く引き返しました。
ラオスの牛は大人しいので、こちらから何かをしなければ危険な生物ではありません。
ただし、踏まれたり蹴られたりすると、命に関わるケガをする恐れもあるので、むやみに近づかないようにしましょう。
外務省が紹介するラオスの病院
ラオス旅行中にケガをしたり、病気にかかったときには急いで病院に行かなければなりません。
しかし、すべての病院でしっかりとした治療を受けられるとは考えないでください。
僕の友人のラオス人たちは、大ケガをしたときや大きな病気にかかったときはタイの病院に行っていました。
ラオスの医療の水準はまだまだ高くないからです。
日本の外務省のページでは、ラオスで日本人が期待するレベルの医療を受けられる病院を紹介しています。
日本の外務省が紹介するラオスの病院
- French Medical Centre
- Alliance International Medical Centre
- Luang Prabang Provincial Hospital
①French Medical Centre
ビエンチャンにある外国人がよく利用している病院です。
ここは日本人の医師が勤務いています。
緊急時に日本語で状況を説明できるのは有りがたいですね。
支払いは現金で、クレジットカードには対応していないそうです。
一部の海外旅行保険を利用できます。
②Alliance International Medical Centre
ビエンチャンの空港近く、HONDAコンプレックスの敷地のなかにある総合病院です。
治療から会計まで日本語でサービスを受けることができます。
また、クレジットカードでの支払いが可能です。
事前に相談しておけば海外旅行保険が適応される疾患であれば、キャッシュレスで治療を受けられる場合もあります。
③Luang Prabang Provincial Hospital
ルアンパバーンにある病院です。
ラオス北部の中核病院なので、北部旅行中にケガや病気をした場合はこちらを目指すのがいいかもしれません。
英語での治療を受けることができますが、日本語を話せる医師はいません。
状況によっては、提携先のバンコクの病院に搬送されます。
ラオス旅行に行くときは海外旅行保険に入ろう
「海外旅行保険は必要?」と聞かれることがありますが、間違いなく必要だと思います。
特に、ラオスの病院では対応しきれない大ケガや病気にかかったときには、近隣の国の病院に搬送されることがあります。
その場合、高度医療やチャーター機など高額な費用が発生することも考えられます。
安心して海外旅行を楽しむためにも、もしものときに備えた海外旅行保険は必要なんです。
ただ、僕の場合は海外旅行に行くたびに海外旅行保険に加入するのではなく、クレジットカードに付帯している海外旅行保険で済ませています。
クレジットカードによっては、海外旅行保険が無料付帯しています。
日本を出国してから90日(3か月)までの旅行中のトラブルを補償してもらえるんです。
みなさんも海外旅行保険に加入するときは、まず持っているクレジットカードに海外旅行保険が付帯されていないか確認しましょう。
その上で、クレジットカード付帯の保険の補償内容だけでは不安だという人は、プラスで海外旅行保険に加入するのがおすすめです。
ラオスではむやみに動物や虫に近づかない
ラオス旅行中に気をつけなければならない生物や対策について説明してきましたがいかがでしたか?
今回紹介した危険な生きものは以下のとおりです。
どれもラオスでは遭遇する可能性のある動物や虫ですが、対策を覚えておけば大きなトラブルになることはないと思います。
まず1番大事なのはむやみに近づかないことです。
ラオスに旅行に行く人は必ず海外旅行保険を用意していくことをおすすめします。
ぜひ、安全で楽しい旅にしましょう!