ラオス人との待ち合わせには1時間待つつもりで行く!上手な待ち合わせ方法を紹介!
ラオス人と待ち合わせをすると、1時間以上遅れてくるのは当たり前。遅刻に対する価値観が日本人とは違うんです。これまでの経験からラオス人との上手な待ち合わせの方法を考えてみました!
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ラオス人は良くも悪くも時間にゆるい
ラオス人は時間の感覚が日本人とは異なります。
良くも悪くも時間にゆるいです。
約束の時間に遅れてくるし、遅れてきた人にとやかく言う人もいない。
「ボーペンニャン(大丈夫、問題ない)」の精神。
ラオスではそれが普通なんです。
もちろん、すべてのラオス人が時間にゆるいわけではないですが、ラオスでは遅刻はそれほど問題ではありません。
ラオス人の時間の感覚が悪いといっているわけではありません。
遅刻が厳禁なのは日本の価値観。
たとえラオスの友人が遅刻したからといって、それを過度に責めてはいけないんです。
ラオスの価値観でラオス人と付き合わなければ、ラオスで暮らすのは大変だと思います。
そこで今回は、ラオス人との待ち合わせで体験したことや、ラオス人との上手な待ち合わせ方法を紹介していきます。
これからラオスで生活を始める人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
ラオスでの待ち合わせ体験談を紹介!
ラオス人が待ち合わせの時間どおりに来ないことは当たり前。
日本の感覚でいてはいけません。
僕はラオス人との待ち合わせを何度も経験するうちに、彼らの時間の感覚について学んでいきました。
そこで、ラオス人との待ち合わせの体験談をいくつか紹介します。
ラオス人との待ち合わせ体験談
- 【体験談①】食事の待ち合わせ、2時間待っても来ない
- 【体験談②】サッカーの練習、30分遅れは早いほう
- 【体験談③】会社に呼ばれて行ったのに1時間待機
- 【体験談④】結婚式にも遅れて参加、途中で退席
- 【体験談⑤】レストランで待ち合わせ、約束の時間に家にいる
もし日本人であれば、付き合い方を考えてしまうような大遅刻は日常茶飯事です。
【体験談①】食事の待ち合わせ、2時間待っても来ない
ラオスで生活を始めてすぐに、ラオス人の友人とピザを食べに行く約束をしました。
友人が土曜日の17時に僕の家にお迎えに来てくれる約束です。
しかし、土曜日の夕方17時になっても友人は迎えに来ませんでした。
心配になって連絡をしてもまったく反応なし。
2時間待ってもお迎えも連絡もありません。
僕はさすがにその日のピザは中止だと判断し、19時過ぎに1人で外に食事へ。
そしてそのまま、その日は友人からの連絡はありませんでした。
次の日、ピザの約束をしていた友人に会うと、「昨日はなんで家にいなかったの?」と怒られました。
友人は僕が家を出たあとに迎えに来たそうです。
なぜ友人と連絡が取れなかったのかはよくわかりませんでしたが、とにかく家にいなかったことに怒っていました。
2時間以上遅刻したことには、一切の謝罪もありません。
約束を破ってはいけないけど、2時間遅れるのは悪くない。
それがラオスなのだと知りました。
【体験談②】サッカーの練習、30分遅れは早いほう
僕はラオスのプロサッカークラブに所属していました。
監督はラオス人のおじいちゃん。
国際大会でも指揮をとることができる、アジアサッカー連盟公認のライセンスを持っているプロの監督でした。
さすがに海外で指導者の勉強をしただけあって、ほかのラオス人監督とは少し違います。
たとえば、ほかのラオス人監督は2時間や3時間もだらだら練習するのに対し、僕のチームの監督の練習時間は90分だけ。
量より質を重視する世界基準の考え方です。
しかし、そんなプロの監督も、練習の集合時間はラオス感覚でした。
15時集合なのに監督が来るのはだいたい16時前。
練習時間にはこまかく気をつかうものの、家を出る時間は染み付いたラオスの時間感覚のままみたいです。
監督が来ないと練習が始まらないので、選手も時間どおりに来るのは3人くらい。
いつも1時間遅れてくる監督が30分しか遅れないで来ると、みんな慌てて急いで練習の準備をしていました。
【体験談③】オフィスに呼ばれて行ったのに1時間待機
ラオスのプロサッカークラブに所属していたときに、用事があってクラブのオフィスに呼び出されることがありました。
その日の朝にクラブのスタッフから連絡があり、「14時にオフィスに来てくれ」とのこと。
指定されたとおり14時にオフィスに行くと、「ちょっと待ってて」といわれ、そこから1時間待機。
そして、1時間後に何ごともなかったかのように、スタッフに呼ばれました。
ラオス人にとって、遅刻することは悪くないのだと考えていました。
しかしそれだけではなく、人を待たせることもなにも問題ないようです。
【体験談④】結婚式にも遅れて参加、途中で退席
ラオス人の友人に結婚式に呼んでもらったときのこと。
教会でおこなわれる式は14時から。
そして始まったのはきっかり14時。
さすがに結婚式は時間どおりに始まるんだなと感心しました。
そのあと、19時から始まる披露宴会場までは友人の車で行くことになっていたんですが、迎えに来てくれたのは19時過ぎたころ。
披露宴はすでに始まっているだろうなと思っていましたが、会場に着いてみると参加者はまだほとんど集まっていませんでした。
実際に披露宴が始まったのは20時半ごろ。
予定よりも1時間半遅れてのスタートでした。
それでも参加者全員が集まっていたわけではありません。
披露宴には遅れて参加する人も多く、時間が経つにつれ徐々に人は増えていきました。
そして、参加者の多くは食事が終わると、新郎新婦にあいさつして途中で帰っていきます。
予定どおりに動く日本と違い、時間というものにゆるいラオスならではの結婚式の慣習なのでしょう。
【体験談⑤】レストランで待ち合わせ、約束の時間に家にいる
ラオスでの生活もずいぶん経ったころ、ラオス人の友人とシンダート(焼き肉)を食べに行く約束をしました。
僕は約束した時間に待ち合わせ場所のお店に到着。
もちろん友人の姿はありません。
連絡してみると、「今家を出る準備をしている」とのこと。
連絡が返ってきたので一安心です。
友人の家からお店まではバイクで20分ほど。
ただし、20分後に来ることはないとわかっています。
僕は音楽を聞きながらお店の前のベンチでのんびりしてました。
そして、友人がやってきたのは1時間後。
そのくらい遅れてくるのは予想通りなので、ぜんぜん平気です。
ラオスに来た当初は、毎回遅れてくるラオス人たちにイライラしていました。
しかし、慣れてしまえば待っている間にストレスが溜まることもなくなります。
連絡が取れるだけで良しとする、ドタキャンしなかったことを良しとする。
変な付き合い方ではありますが、これが僕がたどり着いた答えです。
ラオス人が遅れてきても怒ってはいけない
コツは割り切ること
ラオス人との待ち合わせ体験談を紹介しましたが、もちろんすべてのラオス人が遅刻するわけではありません。
必ず時間どおりに来る人もいますし、いつもは遅刻している人でも時間前に来ることもあります。
僕はラオス人との待ち合わせにだいぶ慣れたと思います。
ラオス人の遅刻に慣れるコツは、「そういうものだ」と割り切ること。
とにかくラオスはそういうところだと考えるしかありません。
「時間に遅れてもちゃんと来た」
「連絡がとれた」
それで良しとしましょう。
ラオス人がプライベートで約束の時間に遅れることにいちいち怒ったり、説教したりするのはいけません。
それは日本の価値観を勝手に押し付けているだけなので止めたほうがいいです。
仕事で付き合うときは指導も必要
プライベートの遅刻に文句をいったり、説教したりするのはよくないですが、仕事においては別です。
日系企業や日本人のもとで働くラオス人には、時間を守ってもらう必要があります。
無断で遅刻や欠席をしないように教育・指導していくべきだと思います。
日経企業がラオスに進出するとき、ラオス人の無断遅刻や無断欠勤、突然の退社に悩まされることが多いそうです。
そうした問題をそのままにせず、ラオス人従業員に対し辛抱強く教育していくことで、徐々に遅刻や欠席は改善されていくといいます。
また、日本人が監督を務めるプロサッカークラブでは、ラオス人のスタッフは集合時間よりも前に集まり練習の準備をしているのを見ました。
選手も当然集合時間には集まっていました。
日本人監督がプロフェッショナルなクラブ・選手にするために、ラオス人を指導してきた結果でしょう。
ラオス人との上手な待ち合わせ方法とは?
ラオス人との待ち合わせは、最初のうちはかなり苦戦します。
相手が約束を忘れているのではないか、来る途中にトラブルがあったのではないか、自分が日にちや時間を間違えているのではないか。
僕もラオスに住み始めた初めのころは、待ち合わせのたびにイライラ&ドキドキしていました。
それでも自分は約束の時間には遅れたくないので、待ち合わせ場所でひたすら待つ日々。
だんだんと長い時間待つことにも慣れてきましたが、何かいい待ち合わせの方法はないか考えました。
そこで、僕なりに考えたラオス人との上手な待ち合わせ方法を3つ紹介します。
ラオス人との上手な待ち合わせ方法
- 自分の家にお迎えに来てもらう
- 待ち合わせ場所を涼しいところに指定する
- 暇つぶしできるものを持っていく
ぜひ、待ち合わせの参考にしてみてください。
自分の家にお迎えに来てもらう
友人と一緒にどこかに出かけるときは、相手に失礼でなければ自分の家にお迎えに来てもらうのがベストかもしれません。
たとえば、初めて行く場所や遠くに出かけるときは、友人にお願いして待ち合わせ場所を自分の家にしてもらっていました。
相手の車やバイクに乗せてもらうようにお願いすると、自宅まで来てもらいやすいです。
待ち合わせ場所でずっと待っているよりも、自宅で待っているほうがストレスはかなり軽減されますよね。
相手には少し迷惑をかけるかもしれませんが、ラオス人はやさしいので僕はがっつり甘えていました。
自宅で待ち合わせになった場合は、出かける準備をしておいてお迎えに来たらすぐに出発できるようにします。
たとえ自分は1時間待ったとしても、決して相手を待てせません。
待ち合わせ場所を涼しいところに指定する
ラオスで待ち合わせをする場合、集合場所は屋内にしたほうがいいです。
ラオスは1年中暑く、暑季には40度近くになることもあります。
屋外での待ち合わせで1時間以上待つことになるとかなり疲れてしまいますし、熱中症になってしまうかもしれません。
できれば、待ち合わせ場所はカフェなどの涼しく過ごせるところがいいでしょう。
コーヒーを飲みながらのんびり待つのがおすすめです。
また、ラオスは雨季になるとスコールが発生して、急に大雨が降ることがあります。
本当に急に降ってくるため、雨宿りする場所を探しているうちにビショビショになってしまうなんてことも。
スコール対策のためにも、待ち合わせ場所は屋内に指定しておいたほうがいいですね。
暇つぶしできるものを持っていく
どうせ約束の時間から30分〜1時間は来ないだろうと考えて、あらかじめ暇をつぶせるものを持っていくようにします。
僕の場合は、だいたいスマホで音楽やオーディオブックを聞いていました。
カフェなどの涼しいところで待つときは、本やタブレットを持っていってもいいでしょう。
あと屋外で待つときには冷たい飲みもの。
暑いなかで長い時間待つのは疲れてしまうので、屋台で冷たいコーヒーやジュースを買っておくのがおすすめです。
友人を待つ時間も楽しめるようになるといいですね。
ラオス人の遅刻は当たり前と考える
ラオス人との待ち合わせの体験談や上手な待ち合わせ方法を説明してきましたがいかがでしたか?
重要なポイントは以下のとおりです。
何度もいいますが、時間に遅れないラオス人もいます。
しかし、やはりラオスで暮らす以上、約束の時間に遅れるのは当たり前と考えるようにしましょう。
学校では子どもたちに遅刻や欠席を指導する立場の先生が、遅刻や無断欠勤をしてしまうといった話もあります。
このあたりが改善され、子どもが遅刻してはいけないと思うようになれば、ラオス人の時間の感覚も変わっていくのかもしれません。