入域許可証は簡単に取得できる!?インドのシッキム州ガントクへの旅②

2023年9月にインドのシッキム州ガントクを訪れました。
シッキム州はインドのなかでも少し異質。
もともとシッキム王国があり、それがインドに編入されるかたちとなった土地だからです。
そのため、今でも訪れるには入域許可証が必要になります。
こうした情報は事前に知っておかないと、せっかくの楽しい旅も大変な思い出ばかりが残るものになってしまうかもしれません。
そこで今回は、「バグドグラ空港からシッキム州ガントクまでの旅のあれこれ」について解説していきます。
ガントクに訪れる機会がある人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
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バグドグラ空港からシッキム州ガントクへの旅

今回、私はタイのバンコクからインドの北東部にあるシッキム州ガントクへ行くことになりました。
通ったルートは以下のとおりです。
タイ〜インド・シッキム州ガントク
- タイ・バンコク
⬇飛行機 - インド・コルカタ
⬇飛行機 - インド・バグドグラ
⬇タクシー - インド・西ベンガル州シリグリ
⬇バス - インド・シッキム州ガントク
前の記事では①〜③の様子を紹介しました。
この記事では③のバグドグラ空港到着から⑤のシッキム州ガントク到着までを紹介します。
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【注意】シッキム州にあるパキョン空港は運行休止中
本来ならガントクに一番近いのは2018年にできたパキョン空港です。
ガントクの中心部から南に35kmほどの場所にあります。
しかし、そのパキョン空港は2023年9月現在使われていません。

天候不順が理由とされています。
そのため、2番目に近いバグドクラ空港から、タクシーとバスを乗り継いでガントクへ向かいました。
Ⅲ)バグドグラ空港到着

バグドグラ空港に到着しました。
ここではガントクへ向かうための準備をします。
バグドグラ空港到着のあれこれ
- シッキム州の入域許可証を取得
- 中継地・シリグリへ向かう方法を選ぶ
- 忙しいのでSIMカードはあとまわし
シッキム州へ入るための入域許可証を取得
今回の目的地であるガントクはシッキム州にありますが、この場所へ行くには入域許可証が必要になります。

入域許可証は英語ではInner Line Permit/Restricted Area Permit
この入域許可証はバグドグラ空港で簡単に取得できます。

空港の出口手前のこの場所で取得可能です。

ここの受付のお兄さんめちゃくちゃ親切でした!
申請に必要なものは以下のとおりです。
入域許可証申請に必要なもの
- パスポート
- インドのビザ(査証)
- 100ルピー
事前に調べた情報では証明写真とパスポートのコピーが必要とされていましたが、ここで申請する場合は必要ありませんでした。

でも念のため用意しておいたほうがいいです!
さらに申請の手順は以下のとおり。
申請手順
- シッキム州の入域許可証(パーミット)がほしいと伝える
- パスポートとインドのビザを渡す
- 手数料の100ルピーを払う
あっという間に終わります。
入域許可証の期間は15日間or30日間のどちらかを選ぶことができ、ガントクで延長することもできます。
中継地・シリグリへ向かう方法
バグドグラ空港からガントクへの中継地であるシリグリへ向かうには以下の方法があります。
- バス
- プリペイドタクシー
空港からシリグリへ向かう最終のバスが15時とのことで、残念ながら間に合わず。
そこで、私はタクシーでシリグリにむかうことにしました。
先ほどのTOURIST INFORMATION CENTREのお兄さんに手伝ってもらいタクシーを手配。

料金は460ルピー。
運転手さんに450ルピー、タクシーブースのカウンターに10ルピーを支払いました。

正直「高い!」と思いましたが、ぼったくられているわけではないようです。
運転手さんにはガントクへ行くためにシリグリへ向かうことを伝えましょう。
ガントク行きのバスやタクシーが集まるターミナル的な場所へ行ってくれるはずです。
忙しいのでSIMカードはあとまわし
空港でSIMカードの購入ができるみたいです。
ただ、私は暗くなる前にガントクのホテルに到着したかったので、時間がかかりそうなSIMカード購入はあとまわしにしました。

この時点で15時過ぎ!
ちなみに、空港でSIMカードを購入する場合、街の携帯ショップなどで購入するよりも料金が高くなるそうです。
Ⅳ)中継地点・シリグリ到着

ガントクへの中継地点であるシリグリに到着しました。
バグドグラ空港からはタクシーで30分ほどです。

時刻は15:40。
こちらのSNT Bus Stationというバスターミナルでタクシーを降りました。
シリグリからガントクへは早ければ4時間半、遅いと6時間以上かかります。
山道でカーブが多いので混んでいるとめちゃくちゃ時間がかかります。
そして、ここでもガントクへ向かう準備をします。
ガントクへ向かうためのあれこれ
- ガントクへ行く方法を選ぶ
- 運転手に外国人であることを伝えておく
- 売店で水や食料を買っておく
- シリグリでもシッキム州の入域許可証は取得できる
シッキム州・ガントクへ行く方法を選ぶ
ガントクへ向かう方法は3種類あります。
ガントクへ行く方法
- プリペイドタクシー
- 乗り合いタクシー
- バス
プリペイドタクシー
ガントクへ向かうタクシーはプリペイドタイプで料金は4000ルピー。
SNT Bus Stationの周りにいるタクシーと交渉して、ガントクまで連れて行ってもらいます。
料金は高いですが、
- すぐに出発できる
- 途中好きなところで休める
- ホテルまで行ってくれる
といったメリットもあります。
乗り合いタクシー

乗り合い(シェア)タクシーは1000ルピー。
こちらもSNT Bus Stationの周りにたくさん停まっているので、声をかけてガントク行きの乗り合いタクシーを探します。

というか向こうからバンバン声をかけてきます。
バスほどぎゅうぎゅうではないものの、タクシーの快適さとは程遠いといった感じです。
バス

ガントクへ向かうバスは190ルピー。
バスの乗車チケットはこちらで購入できます。


外国人はパスポートと入域許可証の提示が必要です。
- メリットは圧倒的な安さ!
- デメリットは過酷さ!
私が乗ったのは路線バスタイプの車両でしたが、座席数より多くのお客さんが乗車していました。

途中、立ち乗りのお客さんもいた!
時期によってはシリグリとガントクの気温の差はかなり大きくなります。
シリグリでは暑くても、羽織るものをしっかり準備しておきましょう。

ガントクは山の中なので夏でも涼しい!
【注意】運転手に自分が外国人であることを伝えておく
タクシーやバスの運転手さんには自分が外国人であることを伝えておきましょう。
というのも、シッキム州の州境で入域手続きを行わなければならないからです。
注意しなければならないのは、日本人とシッキムに住む人たちは顔が似ているということ。
運転手さんも地元の人だと勘違いして州境をそのまま通過してしまう可能性があります。

私もガントクではほぼ間違いなくローカルの人だと間違われます。
そこで念のため、
- 自分は日本人で
- 入域許可証を持っていて
- シッキム州に入るときに手続きをする
ということを運転手さんに伝えておくと安心です。
売店で水や食料を買っておく
シリグリからガントクまでは4時間半から6時間以上かかります。
そのため、水や食料などの兵糧確保は重要です。


バスターミナル付近には売店がたくさんあるので、こちらでペットボトルのミネラルウォーターや軽食を買うことができます。
シリグリでもシッキム州の入域許可証は取得できる
シリグリでもシッキム州へ入るための入域許可証が取得できるみたいです。
SNT Bus Stationにある観光局で申請できるそうなので、バグドグラ空港で申請できなかった人や飛行機を使わずにシリグリにきた人は、忘れずにこちらで取得するようにしましょう。
Ⅴ)シリグリからシッキム州ガントクへ

16:15にシリグリを出発し、ガントクへ向かいます。
ガントクへの道中のあれこれ
- シッキム州の入り口で入域手続き
- バスの乗客は好きなところで降りていく
- 余談:バスの運転手はシリグリで1泊する
シッキム州の入り口で入域手続き
外国人がシッキム州へ入るためには州境で入域手続きを行う必要があります。
バスが州境に到着すると、運転手さんが検問所の場所を指さして教えてくれました。
パスポートと入域許可証を渡して、いくつか質問を受けます。
- 滞在期間は?
- 滞在目的は?
- ホテルの名前は?
- 電話番号(日本の番号でも大丈夫)は?
そして入域許可証にスタンプを押してもらい終了。

バスに戻ると警察官がバスに入って、乗客を一人ひとりチェックしていました。
バスの乗客は好きなところで降りていく
ガントクへ向かう途中で次々と新しいお客さんが乗ってきて、また好きなところでバスを停めてお金を払って降りていきます。
最初はみんな乗車チケットに書いてある座席番号どおりに座っていましたが、途中からまったく関係ないカオス状態になっていきました。

というか乗車チケットとは・・・?
余談:バスの運転手はシリグリで1泊する
実は、私の友人のお父さんがガントク−シリグリ間のバスの運転手さんをしています。
このルートのバスの運転手さんは、1日でガントク−シリグリを往復することはないそうです。
お客さんを乗せてガントクからシリグリへ行き、1泊してまたお客さんを乗せてガントクに帰ってきます。
ということで、運転手さんの体力も問題なし。
疲れて居眠り運転をしてしまうなんてことはなさそうです。

乗る側としては安心ですね!
Ⅵ)旅の目的地ガントクに到着

シリグリから4時間半かけてガントクに到着しました。
時刻は20:45、すでに真っ暗です。
ガントク到着のあれこれ
- バスターミナルは複数ある!?
- ホテルのチェックインで入域許可証を提示
ガントクのバスターミナルは複数ある!?
事前にインターネットで調べた情報と自分の体験を照らし合わせると、ガントクのバスターミナルは2つあるようです。
私が到着したのはこちらのSnt bus stand sikkimというバスターミナルです。
ガントクは坂道しかないような街なので、大きな荷物がある人はタクシーでホテルまで向かうのがおすすめです。

タクシー料金は高くありませんのでご安心を!
ほかにも、Siliguri to Gangtok Taxi & Darjeeling to Gangtok Taxi Standというバスターミナルで停車することがあるみたいです。
どちらにしろ、ホテルまではタクシーで向かうのがいいと思うので、どのバスターミナルでもそんなに大差はないのかなといった感じです。

もしかしたらほかにもバスターミナルがあるのかもしれません。。。
ホテルのチェックインで入域許可証を提示
ホテルのチェックインではパスポートと入域許可証を提示します。
さらに、
- 名前
- 電話番号
- 国籍
- 滞在目的
- 職業 など
を記帳します。
これまで、ガントクにある4件のホテルに泊まってきましたが、どこのホテルでもチェックインの流れは同じです。
以上、バグドグラ空港からシッキム州ガントクまでの旅でした。
まとめ:入域許可証はしっかり管理しましょう!

バグドグラ空港からシッキム州ガントクまでの旅のあれこれについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここで、今回の記事の重要な点をおさらいしておきましょう。
この記事のポイント
- 2023年現在、パキョン空港は閉鎖している
- シッキム州に行くためには入域許可証が必要
- バグドグラ空港からシリグリまではバスかタクシーで行く
- シリグリからガントクまで行く方法は以下の3つ
タクシー:4000ルピー
乗り合いジープ:1000ルピー
バス:190ルピー - 運転手さんには自分が外国人であることを伝えておく
- シリグリを出発する前に水と食料を準備しておく
- シッキム州の州境の検問所で入域手続きを行う
ガントクへの旅については、事前にインターネットで調べていた情報とは異なる点もいくつかありました。
シッキム州やガントクは観光地でもあるので、季節・時期によって料金などにもいろいろと変化があるのかもしれませんね。
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