ソンクラーンに参加する上で注意すべき9つのこと。無礼講だけどNG行為もある!
猛暑のなか水をかけ合うメコン地域諸国のお祭り「ソンクラーン」。
世界のお祭りの中でも、旅行者が参加しやすく盛り上がりやすいお祭りであることは間違いありません。
しかし、盛り上がるお祭りだからこそ、十分に気をつけなければならないことがあります。
そこで今回は、「ソンクラーンに参加するときに注意すること」について解説していきます。
ソンクラーンに参加したい人、この期間に旅行に行く予定のある人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
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ソンクラーン(水かけ祭り)とは?
ソンクラーンとは、タイやラオス、カンボジア、ミャンマーなどで毎年4月の半ばに3日間かけて行われる、水をかけ合う旧正月の祝賀行事です。
ソンクラーンは元々、旧年から新年にかけて、
- 家や仏像、仏塔を水で洗い清める
- 家族、親戚、地域の年長者の手に水をかけて敬意を表す
という行事でした。
ただ、今では上記のような行事の枠をはるかに超え、家族、友人、知人に限らず、道行く人と水をかけ合う祭りに発展しています。
日本で独自に進化したハロウィーンみたいな感じですね。
東南アジアで1年のうち1番暑いのが4月。
そんな猛暑のなか水をかけ合うわけですから、1年の行事のなかでも特に盛り上がるイベントになっているんです。
ソンクラーンを楽しむならココに注意!
ソンクラーンは旅行者でも参加しやすいお祭りですが、安全に楽しむために知っておくべき注意点があります。
ソンクラーンの注意点
- 外に出れば水かけ祭りに強制参加
- 水をかけられても怒ってはいけない
- びしょびしょに濡れてもいい服装で行く
- カバンは小さい防水タイプのものがいい
- 男女問わずセクハラに気をつける
- 酔っ払いドライバーによる交通事故
- 宿泊するホテルの場所にも配慮する
- 人混みでの窃盗やスリに要注意
- 水をかけてはいけない人がいる
①外に出れば水かけ祭りに強制参加
ソンクラーンの時期は日本人だろうが観光客だろうが関係なく、外を歩けば水かけ祭りに強制参加。
街なかだろうと、郊外だろうと、田舎道だろうと、通る人に水をかけようと大人も子どももスタンバイしています。
嫌がる人ほど水をかけられる!
そのため、水に濡れたくない人はソンクラーンの時期は家に引きこもっているのが無難です。
外出するときは車で(鍵を閉めて)出かけるようにしましょう。
②水をかけられても怒ってはいけない
ソンクラーンで水をかけるという行為は、相手への敬意をあらわしています。
そのため、ソンクラーン期間中は水をかけられたとしても怒ってはいけません。
笑顔が大事!
ひしゃくを持った小さな子どもを連れたお父さんから、
「どうぞ、この子から水をかけられてあげてね」
と優しくお願いされたこともあります。
ソンクラーンでは水をかけるという行為はとても大事なことなんですね。
激しめの水のかけ合いが苦手という人は、人通りの多い道は避けた方がいいかもしれません。
③びしょびしょに濡れてもいい服装で行く
水をかけられるといっても、「あっ、水かかっちゃった!」なんてものではありません。
「服着たままプールに飛び込んじゃった!」くらい濡れます。
ということで、オシャレをして出かけるのはあまりおすすめしません。
現地の人は色とりどりのアロハシャツを着ています。
アロハシャツを羽織っていれば、水に濡れても服が透けるのを防げますね。
④リュックやカバンは外も中もびしょびしょになる
びしょびしょになるのは服だけではありません。
持っているカバンも水かけのターゲットになります。
特に、ソンクラーン過激派はカバンを無理やり開けて水を入れてきたり、スマホやお財布を狙い撃ちしてくるはずです。
持ち運ぶ荷物が多い人は防水バッグがおすすめ。
貴重品はチャック付きポリ袋へ入れておく!
私の場合は、お金とスマホが入るサイズの小さな防水のボディバッグを肩にかけ、その上からアロハシャツを着て対策していました。
⑤男女問わずセクハラに気をつける
猛暑のなか水をかけ合う1年で1番盛り上がるお祭りなので、もちろんお酒を飲んでいる人もいます。
だんだんとヒートアップしてきて危険度が高くなるのがセクハラです。
ソンクラーンが行われる各国では、お祭りの期間のセクハラが特に問題視されています。
また、被害に遭うのは女性だけではありません。
男性も泥酔した女性や男性からセクハラを受けることがあります。
男性である私もソンクラーンで被害に遭いました。
- ソンクラーンでのセクハラ被害の体験談はコチラ!
⑥酔っ払いドライバーによる交通事故に注意
ソンクラーンの期間は酔っ払いドライバーによる交通事故も多く発生しています。
歩道を歩いているときも、横断歩道を渡るときも、いつも以上にバイクや車に注意が必要です。
また、タクシーやバイクタクシーを利用するときも、運転手さんがシラフであることを確認するようにしましょう。
⑦宿泊するホテルの場所にも配慮する
観光に行くなら、当然ホテルの立地はよく考えていると思いますが念のため。
ソンクラーンに参加したい人は、行きたいエリアからなるべく近くのホテルを選ぶのがおすすめです。
理由は、着替えや休憩のために部屋に戻りやすいから。
冷房に気をつける
東南アジア、特にタイのバンコクでは、タクシーやバス、電車の中はこれでもかというほど冷房が効いています。
また、カフェやレストランで休憩しようと思っても、これまた冷房がガンガン。
移動も休憩も濡れたままの格好では危ないんです。
「着替えやタオルを持って行くから大丈夫!」と思っていませんか?
それすらもカバンを開けられて、あっという間に濡らされてしまいます!
ソンクラーン過激派をあなどってはダメ!
ということで、宿泊するホテルは行きたいエリアの徒歩圏内にしましょう。
これで着替えも休憩もこまめにできます!
水かけ祭りの人気エリアのホテル予約はお早めに!
世界中から旅行者が訪れるといわれているソンクラーン。
特に、タイのバンコク・アユタヤ・チェンマイ・プーケットなどの街は多くの旅行者が集まります。
そのため、人気エリアのホテルは早い段階で予約が埋まってしまいます。
ソンクラーンの時期はホテルも航空券も予約はお早めに!
⑧人混みでの窃盗やスリに要注意
人が集まり盛り上がっている場所では、窃盗やスリなどの犯罪の危険性が高くなります。
お祭りには悪い人も集まってくる!
窃盗やスリは複数人で行うことが多いそうです。
1人が話しかけたり注意を引くような騒ぎを起こし、その隙に仲間がカバンやバッグ、貴重品を盗むという連携プレーをしてきます。
そのため、人に話しかけられたときこそ注意が必要です。
⑨水をかけてはダメな人もいる
ソンクラーンの時期は無礼講。
誰彼かまわず水をかけていいことになっています。
しかし、なかには水をかけてはいけない人もいるんです。
水をかけてはいけない人
- お坊さん
- 警察官と軍人さん
- お仕事中の人
お坊さん
オレンジの袈裟をかけているのですぐにわかると思います。
警察官と軍人さん
この人たちもそれとわかる格好をしているので注意しましょう。
お仕事中の人
屋台で販売している人や物を売り歩いている人はお仕事中なので水をかけてはいけません。
また、スーツ姿の人など、「あきらかに今、水をかけてはいけないな」という人にはマナーとして水をかけないようにしましょう。
まとめ:トラブルに巻き込まれないようにお祭りの予習を!
ソンクラーンに参加するときに注意することについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここで、今回の記事のポイントをおさらいしておきましょう。
この記事のポイント
- ソンクラーンはタイやラオス、カンボジア、ミャンマーなどで行われる旧正月の水かけ祭り
- ソンクラーンを楽しむ上での注意点
- ①期間中は外出すれば水かけ祭りに強制的に参加することになる
- ②水をかけるのは敬意を表す行為なので、かけられても怒ってはいけない
- ③水着やアロハシャツを着るなど、びしょびしょに濡れてもいい服装で行く
- ④できるだけカバンは持ち歩かず、持つなら小さい防水タイプのものがいい
- ⑤男女問わず、泥酔したお祭りの参加客によるセクハラに気をつける
- ⑥期間中は酔っ払いドライバーによる交通事故が増加する
- ⑦休憩の拠点にしやすいように、宿泊するホテルの場所は行きたいエリアの近くにする
- ⑧混雑した場所では窃盗やスリに注意しなければならない
- ⑨オレンジの袈裟を着たお坊さん、警察官や軍人さん、お仕事中の人には水をかけてはいけない
ソンクラーンは外国人も参加しやすいお祭りですが、どこまでがよくて、どこからがNGなのか知っておく必要があります。
ただ、カオスなお祭りではあるものの、マナーを守って常識的な範囲で楽しんでいれば、こちら側がトラブルの原因になることはないでしょう。
あとは楽しむためのコツを知っていれば大丈夫。
しっかり予習して、最大限にソンクラーンを楽しみましょう!
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