東南アジアではトイレットペーパーは流せない!?旅行前に知っておくべきトイレ事情を紹介!

日本の快適すぎるトイレに慣れているために、海外のトイレで困る日本人は多くいます。
特に、東南アジアのトイレのレベルを、日本のトイレと同じように考えていてはいけません。

トイレに行くたびに疲れてしまう人もいるかも。
そこで今回は、私が行ったことのあるタイ・ラオス・カンボジア・ベトナムの情報を中心に、「東南アジアのトイレでトイレットペーパーを流してはいけない理由」について紹介していきます。
日本の感覚でトイレを利用すると、思わぬトラブルを起こしてしまう可能性があります。
旅行や仕事で東南アジアに行く人は、あらかじめトイレ事情をしっかりと把握しておきましょう!
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トイレットペーパーは水に流してはいけない

東南アジアのトイレでは基本的にトイレットペーパーを流すことができません。
それはなぜでしょうか?
紙が排水管で詰まってしまう
そもそも日本のトイレでトイレットペーパーを流せるのは、以下のような理由があるからです。
日本のトイレ
- トイレットペーパーの質が高く、水に濡れるとほぐれる
- 流れる水分量が多く、勢いよく流せる
- 排水管が紙を流せるような造りになっている
一方、東南アジアのトイレの特徴は日本と逆です。
東南アジアのトイレ
- トイレットペーパーが水に濡れてもほぐれない
- 流れる水の量が少なく、勢いがない
- 排水管が紙を流せるほど太くない
こうした理由から、トイレットペーパーを流そうとすると詰まってしまうというわけです。
トイレットペーパーを流せないことを知らずに、東南アジアでトイレを詰まらせてしまう日本人を何度か見たことがあります。
紙は便器の横にあるゴミ箱に捨てる
東南アジアでは紙を流せないトイレの場合、便器の横にゴミ箱が置いてあります。
使ったトイレットペーパーはトイレに流すのではなく、そのゴミ箱に捨てるんです。

流せるかどうかはゴミ箱があるかないかで判断!
ゲストハウスなど外国人旅行者の利用が多いトイレには、「トイレットペーパーを便器に流さないでください」というような張り紙があります。
空港やホテルには紙を流せるトイレもある
東南アジアでも建物によっては、トイレットペーパーを流せるトイレもあります。
- 空港
- 高級ホテル
- 高級レストラン
- 新しいショッピングモール など
トイレットペーパーをゴミ箱に捨てることに抵抗がある人にとっては、紙を流せるこれらの建物のトイレはありがたいですね。

とにかく紙を流せるかどうかは、ゴミ箱の有無で判断!
東南アジアのトイレで日本人が困ること

トイレットペーパーを流せないこと以外にも、東南アジアと日本のトイレの違いはいくつかあります。
ここでは、東南アジアでトイレを利用するときに、日本人が困ってしまうことをまとめてみました。
東南アジアのトイレで困ること
- 和式トイレの水はかめの水を手桶ですくって流す
- ウォシュレットは付いていない
- 田舎では洋式トイレはめずらしい
和式トイレの水は手桶で流す
日本ではあまり見かけなくなってきた和式トイレですが、東南アジアではまだまだ多いです。
東南アジアの和式トイレには個室ごとに大きな水槽やバケツがあり、常に大量の水がためられています。
そして、用を足したあとは自分で手桶を使って流さなければなりません。

和式トイレの床はいつもびちゃびちゃ!
ただし、ホテルやショッピングモール、レストランなどのトイレはほとんどが洋式。
この場合は、日本のトイレと同じようにレバーを引いたりボタンを押して水を流します。
ウォシュレットが付いていない

東南アジアのトイレには、ボタンを押せば勝手に洗浄してくれる日本のようなウォシュレットはありません。
その代わりに、ウォーターガンと呼ばれる手動式の洗浄機があります。
ウォーターガンとはノズル付きのホースで、ガーデニングや車を洗うときに使うホースをイメージするとわかりやすいです。
東南アジアでは洋式の便器の横についていて、ウォシュレットと同じ用途で使用します。
和式トイレの場合は、基本的にウォーターガンはありません。
タイ人は手桶を使って自分の手できれいにしますが、日本人にはかなり抵抗があります。
トイレットペーパーだけでどうにかするしかありません。

和式トイレにはトイレットペーパーも置いてないことがほとんど。
地方には洋式トイレが少ない
新しく建てられる建物やリフォームをするときには、和式ではなく洋式トイレにすることが多いそうです。
そのため、東南アジアでも洋式のトイレがどんどん増えています。
それでも私が見てきた限りでは、地方に行くとまだまだ和式トイレの割合が多いです。
私がタイの田舎街パッタルンに住んでいたときの部屋のトイレは和式でした。

しかも、シャワーもなくバケツに水をためて桶で水を浴びる生活でした。
ときどき、洋式トイレでも便座がないことがあります。
洋式トイレになれていない人が、下の写真のように用を足そうとして、壊してしまうそうです。

東南アジアでトイレに行くときに持っておくといいもの

東南アジアのトイレを少しでも快適にするために、以下のグッズを持っておくのがおすすめです。
トイレに持っていくといいもの
- ポケットティッシュ
- ウェットティッシュ
- 携帯ウォシュレット
ポケットティッシュ
手桶を使って水で流すタイプのトイレには、トイレットペーパーが備えつけられていません。
外に出かけるときには、常にトイレットペーパーがあるトイレを利用できるわけではないので、ポケットティッシュは必須になります。

現地の人たちは自然乾燥。。。?
ちなみにトイレットペーパーがないトイレには、基本的に便器の横にゴミ箱もないことが多いです。
使い終わったティッシュを捨てるためのゴミ袋も、何枚か持っておくことをおすすめします。
そして、トイレの外にゴミ箱があればすぐに捨てましょう。
ウェットティッシュ
ラオスで長距離バスに乗ったときは、トイレ休憩で停まった場所にトイレがありませんでした。
みんな茂みに入っていって用を足しているんです。
当然、トイレットペーパーはなく、洗い流す水もない。
それでもみんなそのままバスに戻っていきます。

せめて手を洗うなり拭くなりしたい。。。
そこで、ポケットティッシュと一緒に、ウェットティッシュも用意しておくと便利です。
いざというときは、【トイレットペーパー+ウォシュレット】の役割も果たしてくれます。

水に流せるティッシュでも東南アジアではトイレで流さないように注意!
また、東南アジアの田舎ではキレイかどうかわからない水で手を洗わなければならないときもあります。
何かと使うシーンが多いので、衛生的なことを考えてウェットティッシュを持ち歩くようにしましょう。
携帯ウォシュレット
海外旅行上級者のなかには、トイレの水準が低い国に旅行に行くときに携帯ウォシュレットを持っていく人が多いようです。
ウォシュレットなしでは生きていけない人も多いみたいですからね。
海外のトイレが不安な人は、携帯ウォシュレットを持って行くことをおすすめします。
きれいなトイレがあればとりあえず行っておく

東南アジアへ旅行に行くときに、心がけておくといいことがあります。
それは、きれいな洋式のトイレがあれば、とりあえず行っておくということ。
特に、ホテルやショッピングモール、高級レストランなどの紙が流せるタイプのトイレがある場所にいるとき。
トイレに行きたいタイミングではなくても行っておいたほうがいいです。

外出前には必ず行っておく!
和式トイレを利用することに抵抗がある人は、きれいなトイレを見つけるアンテナを常に張っておきましょう。
東南アジアのトイレ事情を予習してトラブルを回避!

タイ・ラオス・カンボジアを中心とした東南アジアのトイレ事情を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
ここでこの記事の重要な点をおさらいしておきましょう。
この記事のポイント
- 東南アジアのトイレはトイレットペーパーを流せないことが多い
- トイレットペーパーを流せないトイレでは横のゴミ箱に捨てる
- 和式トイレでは水槽やバケツにたまっている水で自分で流す
- トイレに行くときポケットティッシュやウェットティッシュは必須
- 東南アジアでは携帯ウォシュレットが便利
- きれいなトイレを見かけたらとりあえず行っておく
東南アジアに行ったことがない人でも、現地のトイレのイメージがつかめたのではないでしょうか。
現地のトイレ事情を知らずについトイレットペーパーを流してしまい、トイレをつまらせてしまう海外からの旅行者は多くいます。
自分だけなら大丈夫だろうなどとは考えたりせず、その場のルールにしっかりと従うようにしましょう。
トイレ事情をよく把握し、快適な旅行にできるといいですね!
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