海外旅行に行くときはこの時期に注意!中国春節・ラマダン・東南アジアの雨季
【とにかく伝えたいこと】海外旅行を計画する上で注意しなければならないシーズンがあります。目的地の行事・気候のほか、外国の長期休暇の時期も把握しておかないと、ホテルや航空券の予約が大変になってしまいます。
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海外旅行を計画する前にチェック!気をつけなければならない時期とは?
僕は海外で生活をしていて、休みの日に旅行に出かけることがあります。
そして、そのなかでいろいろな失敗をしてきました。
その失敗の多くが、目的地や国の情報をよく調べておかなかったために起きています。
失敗の原因
- 外国のカレンダーをよく確認しておけば…
- 時期と気候を考えて目的地を決めておけば…
- 他の国の大型連休も考えて旅の予約をしておけば…
そこで今回は、旅の失敗から学んだ意外と見落としてしまいがちな「海外旅行に行くときに注意すべき時期」について紹介していきます。
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長期休暇の海外旅行は費用が高くなる
JTB総合研究所の統計によると、日本人が一番海外へ行くのは8月。
夏休みとお盆休みを利用して、海外旅行へ出かける人が多いということですね。
次に多いのは3月。
これは学生が春休みを利用して卒業旅行などに行く時期です。
データで見ると、長期休暇に海外旅行に行く人が多いというのがはっきりとわかります。
8月や3月のように、みんなが海外旅行に行く時期はツアーやホテル、飛行機の料金は高く設定されているのは有名ですよね。
さらに、料金設定の低いホテルや飛行機はすぐに埋まってしまうので、予約が遅くなると旅行費用はどんどん高くなります。
費用を抑えて海外旅行に行きたいという人は、日本の長期休暇の時期を避けたほうがいいでしょう。
旅行先の祝日やイベントと重なると激混み
大きなお祭りやイベントの時期は費用が高くなる
海外からの旅行者が多く訪れるような大きなお祭りやイベントの時期にも注意が必要です。
例えば、タイやラオスのソンクラーンと呼ばれる水掛けまつり(4月)。
このお祭りでは街なかで通行人同士が、バケツや水鉄砲を使って水を掛けあいます。
信号待ちをしている車のドアを開けて、車内に水を放り込んだりするくらい過激です。
ソンクラーンでは嫌がる人にも水が掛けられます。
※ソンクラーン自体はとても楽しいおすすめのお祭りです!
お祭りが行われる数日は外国人旅行者も多く訪れるため、ホテル代や飛行機代が高くなり、街なかでは人混みは避けられません。
旅行先でのんびりと過ごしたい人、観光地をゆっくりと巡りたい人は、こうした大きなお祭りやイベントが行われる時期はおすすめしません。
祝日だとお店がやっていないこともある
日本では「年中無休」や「年末年始のみ休み」のお店が多いですが、海外では「日曜日と祝日が休み」というお店が多いです。
そのため、せっかく旅行に来たのにお店が全然開いてないという可能性も。
海外旅行を計画するときは、その国のカレンダーを見て祝日と重ならないようにすることをおすすめします。
また、年末年始はどこの観光地にも海外からの旅行者が多く訪れます。
特に、人気のホテルになるとすぐに予約がいっぱいになってしまうので注意が必要です。
東南アジアの雨季はメリットとデメリットがある
東南アジアの雨季は旅行シーズンとしてはあまり人気がありません。
なぜなら、雨季に旅行をするにはデメリットが大きいからです。
しかし、雨季ならではのメリットもあります。
メリットとデメリット
- 【デメリット①】雨季の長距離バス移動は要注意
- 【デメリット②】洪水などの水害が発生することもある
- 【メリット①】観光シーズンではないので旅行費用が抑えられる
- 【メリット②】緑豊かな自然・雨季にしか見れない景色がある
【デメリット①】雨季の長距離バス移動は要注意
東南アジアの雨季に旅行するときは、長距離バスでの移動に注意しなければなりません。
なぜなら路面が滑りやすくなり、交通事故が多くなるからです。
例えば、ラオスでは街から離れると舗装されていない道路や、バスがギリギリ通れるくらいの橋などをよく目にします。
また、山道などには電灯がありません。
ただでさえ危なそうな道なのに、雨季で滑りやすくなってしまうと、事故が多発してしまうのです。
僕がラオスに住んでいた2019年8月には、中国人旅行客の団体を乗せた観光バスが山道で崖から転落。
乗客13人が亡くなるという事故がありました。
雨季の移動は長距離バスではなく飛行機を選ぶことをおすすめします。
【デメリット②】洪水などの水害が発生することもある
東南アジアでは雨季に大雨が降ると洪水が発生しやすくなります。
雨季の旅行を計画するときは、目的地の洪水の発生頻度や危険性も確認しておくようにしてください。
東南アジアの雨季は一気に大量の雨が降るため、排水環境の悪いタイの首都バンコクなどでも冠水が起きてしまいます。
裸足やサンダルで何食わぬ顔で歩いている現地の人も多いですが、真似しないようにしましょう。
破傷風などの病気やケガの危険があるので気をつけましょう!
また、東南アジア旅行では洞窟探検が人気ですが、雨季には水位が上昇して洞窟が水没してしまうこともあります。
僕がタイに住んでいた2018年には、大雨で水位が上昇したタムルアン洞窟で、サッカーチームのコーチと少年たちが遭難するという事故もありました。
この事故は映画化もされましたね。
登山やトレッキング、洞窟探検を目当てに東南アジア旅行をしたい人は雨季を避けたほうがいいかもしれません。
【メリット①】観光シーズンではないので旅行費用が抑えられる
東南アジアの雨季は雨が多いということで人気の観光シーズンではありません。
そのため、ホテルや航空券の価格が低く設定されています。
旅行費用を抑えたい学生や安い航空券を求めているバックパッカーにはおすすめの時期といえます。
また、ほかの観光客が少なくのんびりできるというメリットもあります。
【メリット②】緑豊かな自然・雨季にしか見れない景色がある
東南アジアの雨季に観光するの最大のメリットは、緑豊かな自然が見れるという点でしょう。
雨が多いので草木が生き生きとしているように感じます。
東南アジアの自然を存分に楽しみたい人、緑豊かな景色を見たいという人には雨季がおすすめです。
東南アジアの雨季はフルーツが美味しい時期でもありますね!
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ラマダンの時期は水を飲むのも一苦労
ラマダンについて
- イスラム教徒にとってのラマダンとは?
- 【体験談】灼熱のUAEで何も飲めない食べれない
- ラマダン中は日中に気軽に飲食できない
イスラム教徒にとってのラマダンとは?
ラマダンとはヒジュラ暦における第9月を意味する言葉。1年のうちで最も神聖な月とされています。
イスラム教徒はこのラマダンの1か月間に断食を行うことが有名ですが、実際には1か月間飲まず食わずというわけではありません。
飲んだり食べたりしてはいけないのは日の出前から日没までなので、その時間以外に食事や水分補給を充分に済ませておきます。
注意しなければならないのは、ヒジュラ暦の第9月は実際の9月とは異なるということ。
世界的に使われている太陽暦のグレゴリオ暦よりも、ヒジュラ暦は毎年11日ほど早く訪れます。
そのため、ラマダンの期間も毎年11日ずつズレていくのです。
毎年少しずつ違うので、旅行に行くときはその年のラマダンの期間をしっかりと確認する必要がありますね。
【体験談】灼熱のUAEで何も飲めない食べれない
2014年7月、日本からオーストリアへ行く途中のこと。
UAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ国際空港で長時間のトランジットがありました。
そこで、朝早くUAEに入国しドバイの街まで行って散歩することにしたのですが、いざ空港の外に出ると日差しと暑さでまったく歩く気になりません。
のどが渇いたのでひとまず飲みものを買おうとお店に入ると、「ラマダンだから飲みものも食べものも売らない」と言われました。
夕方になるとマクドナルドが開店したのでハンバーガーとドリンクを購入。
しかし、お店で食べようとすると店員さんに「ラマダン中なんだからまだ食べるな」と怒られてしまったのです。
僕がポカーンとしていると、「俺たちは日が沈むまで何も食べず何も飲まずにいるんだ、目の前で食べたり飲んだりするのを見たくない」と怒った理由を説明をしてきました。
結局、僕はトイレの個室でハンバーガーを食べました。
ラマダン中は日中に気軽に飲食できない
実際は、ラマダン中はイスラム教徒以外の人は断食をする必要はありません。
ただし、イスラム教徒の前や公共の場で飲んだり食べたりしてしまうと、宗教警察に通報され連れて行かれてしまうこともあるそうです。
マクドナルドの店員さんも僕が通報されないように注意してくれていたのでしょう。
また、ドバイなどの観光地ではラマダン中でも日中に食事をすることができる場所があります。
高級ホテル・観光客向けのレストランなどは、イスラム教徒以外の人も多く利用するので、ラマダン中でも食事ができるようになっているんです。
しかしながら、ラマダン中は多くの飲食店が開店するのは日没後。
日中は気軽に飲みものを飲んだり、食事をしようとするのは難しいと考えておいた方がいいでしょう。
イスラム教徒の多い国へ旅行に行くときは断食の期間を確認しておこう!
中国の大型連休は世界中の観光地が大にぎわい
中国の大型連休について
- 春節(旧正月)には中国人600万人以上が海外旅行へ
- 【体験談】ドイツの人気観光地が中国人観光客で大混雑
- ゆっくり観光地をめぐるためには春節の時期を避ける
春節(旧正月)には中国人600万人以上が海外旅行へ
2015年の流行語大賞に選ばれた「爆買い」。
この言葉は、日本に訪れたたくさんの中国人が大量に商品を買いこむ姿をあらわしたものです。
特に、2015年の春節(旧正月)休暇の期間には、日本に約45万人もの中国人観光客が来日したとされています。
春節の中国人の旅行先は日本だけではありません。
この期間には、たくさんの中国人観光客が世界中の人気観光地に訪れます。
春節の期間だけでなんと600万人以上の中国人が海外旅行に出かけているそうです。
また、春節と同じく中国の大型連休である国慶節(10月1日をはさむ約1週間)も中国の旅行シーズン。
この時期も中国国内外で数億人規模の大移動がおこなわれています。
【体験談】ドイツの人気観光地が中国人観光客で大混雑
僕はドイツに住んでいたとき、まとまった休みを利用して国内旅行に出かけました。
目的地はミュンヘンにあるノイシュヴァンシュタイン城。
ドイツ旅行の定番のお城です。
午前中にノイシュヴァンシュタイン城に到着しましたが、すでにお城へ続く道には多くの旅行客がいました。
そのほとんどが中国人ツアー客。
ちょうど春節の時期だったのでいくつかの中国人ツアー団体でお城の周りは大混雑でした。
ノイシュヴァンシュタイン城には、お城の中を見学できる30分ほどのツアーがあります。
普段だと当日現地で予約してもすぐ入れるらしいですが、その日の予約は夜までいっぱいの状態。
楽しみにしていた城内の見学はあきらめて、お城の敷地内と周辺にある小さなお城などを見学して帰りました。
ちなみに、同じ日にドイツのケルン大聖堂を訪れていた僕の友人も、中国人観光客がいっぱいで大変だったと話していました。
ゆっくり観光地をめぐるためには春節の時期を避ける
観光地でゆっくりしたい、観光スポットをのんびりめぐりたいという人は、春節や国慶節などの中国の大型連休の時期を避けた方がいいと思います。
また、春節や国慶節の時期にしか海外旅行に行けないという場合には、飛行機・ホテルなど予約できるものは早めに予約しておくようにしましょう。
早めに予約しないと人気のホテルはすぐに埋まってしまいます。
さらに、低価格のホテルや航空券も空きがなくなってしまう恐れがあるんです。
入場規制がかかってしまいそうな観光スポットも、予約ができるかどうか確認しておくといいでしょう。
関連記事
- ノイシュヴァンシュタイン城に行ったときの失敗談です!
今後要注意!?インド人の間でも海外旅行がブーム
中国に次ぐ人口第2位のインドでも海外旅行がブームになっているそうです。
インドでは経済成長にともなって中間富裕層が増加したことで、海外旅行に出かける人が多くなっています。
インド人に人気の旅行先は東南アジアやヨーロッパ、中国や韓国など日本人の好みとほとんど同じです。
インド人の団体旅行のなかには、なんと一度に1000人以上が参加するツアーもあるらしい。。。
1000人の団体客となると、修学旅行の比にならない規模です。
旅行先でそんな団体客と出会ったら...
それが1組だけでなく、2組も3組もいたら...
ゆっくり観光地をめぐることもできなくなってしまいますよね。
ただし、インドには日本の年末年始やゴールデンウィークのように、まとまった休みがあるわけではないそうです。
インドでは好きに休日を取得するというスタイルのため、国慶節のようにカレンダーを見て計算するのは難しいですね。
まとめ:海外旅行へ行くときは予約できるものは予約しておこう!
海外旅行へ行くときに注意すべき時期について紹介してきましたがいかがでしたか?
今回紹介した注意すべきポイントは以下のとおりです。
この記事のポイント
- 長期休暇は旅行費用が高くなる
- 旅行先の祝日やイベントと重なると激混み
- 東南アジアの雨季はいろいろと制限される
- イスラム圏ではラマダン中は気軽に飲食できない
- 中国の大型連休中は世界中の観光地が混む
旅行会社のツアーで行く場合は、事前にいろいろな情報を教えてもらえたり、ホテルや航空券、観光名所などの予約をしてもらうことができます。
ただし、個人旅行で行く場合にはすべて自分で調べておかなければなりません。
目的地のカレンダーや気候を踏まえて旅行を計画し、航空券やホテルなどはできるだけ早く予約しておくようにしましょう!
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