ウランバートルで大停電が発生!?困ったことや用意しておくといいものは?

2021年7月にウランバートルで約5時間半の大規模な停電が発生しました。そのときに経験した困ったこと、持っていて役に立ったものなどを紹介します。もしものときへの備えの大切さを実感しました!
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ウランバートルで約5時間半の大停電が発生!

2021年7月にウランバートルで大規模停電が発生しました。
最初はすぐに終わるだろうと思っていたものの、なかなか復旧せず。
いつまで続くかわからない停電に、不安とイライラが募っていきます。
結局、送電が再開したのは夜になってから。
約5時間半の長時間の停電でした。
そこで今回は、ウランバートルで体験した大規模な停電の様子や停電時に用意しておくと役立つものなどを紹介していきます。
これからウランバートルで生活を始める人や旅行で訪れる人は、ぜひ読んでみてください!
ウランバートルでは停電はよくあること!?

小規模な停電は日常茶飯事
ウランバートルでは数分ほどの停電は日常茶飯事だといわれています。
実際に、僕もモンゴルに来て3週間経ちましたが、すでに数回の小規模な停電を経験しています。
ウランバートルでの小規模の停電は、電力の供給が不安定なために起こるそうです。
なぜなら、ウランバートルの人口が爆発的に増加しているから。
ウランバートル市の人口は1998年に約65万人だったのが、2018年には約149万人に増えています。
こうした人口増加に電力の供給量が追いついていないということです。
今回の停電の原因は発電所の事故?
ただ、今回の大規模停電の原因は第四火力発電所の架空送電線の故障と報道されています。
この発電所のトラブルにより、ウランバートルやモンゴル中央の一部地域で、電力の供給がストップしてしまいました。
僕の住む地域では約5時間半の停電でした。
知り合いのモンゴル人に聞くと、これほどの大規模な停電は滅多にないそうです。
停電が起きて困ることは?

長時間の停電によって困ったことや目撃したことを紹介します。
停電で困ること
- 家電が使えない
- お湯が出ない
- Wi-Fiが使えない
- お店が閉まってしまう
- オートロックが機能していない
- エレベーターが動かない
家電が使えない
家電が使えないことが一番困りました。
まず、IHクッキングヒーター、炊飯器、電気ケトルなどが使えないので、料理ができませんでした。
さらに、冷蔵庫・冷凍庫も止まってしまっているので、凍ったお肉をいくつか冷蔵庫に入れて応急処置。
そのほか、洗濯機やドライヤーも使えず。
スマホやノートパソコンの充電もできませんでした。
(停電したときは電源プラグを抜いておいたほうがいいそうです)
日頃からすべての家電が使えなくなってしまったとき、スマホなどの充電ができなくなってしまったときの対策を考えておくべきだと感じました。
お湯が出ない
停電の影響でお湯が出なくなってしまいました。
季節は夏とはいえ、モンゴルの水道水はとても冷たく感じます。
食器洗いなんかは水でも耐えられますが、シャワーとなると我慢して浴びれるレベルではありません。
電気ケトルも使えないのでお湯をわかすこともできず。
お湯が出ないのもなかなか辛かったです。
あと、水道水の水量も少なくなっていた気がします。
Wi-Fiが使えない
Wi-Fiがないと困る人は多いと思います。
僕はまだモンゴルで携帯電話を使える状態にしていないので、家のWi-Fiがないとインターネットが使えません。
そのため、なぜ停電が起きているのかもわからず、いつ頃復旧するのかもわからずにいました。
Wi-Fiが使えないと生活や仕事など、さまざまなところに影響が出てしまいますよね。
実際、インターネットが使えないと本当に不便でした。
お店が閉まってしまう
レジが使えなくなってしまうので、昼間でも閉めてしまうお店をチラホラ見かけました。
近所の大きなスーパーは停電になると1度お店を閉めましたが、発電機を使ってレジだけ動かし営業を再開。
しかし、長時間電気を供給することができなかったようで、本来の時間よりもかなり早めにお店を閉めていました。
また、個人商店の場合は、電気がつかず暗いなかでも営業している店がいくつかありました。
店員さんが商品のバーコード番号を1つ1つ紙に書き、お会計も電卓で計算。
めちゃくちゃ頑張っていました。
そのほか僕が見たかぎり、銀行や美容室などの電気が使えないとどうしようもないところはだいたい閉まっていました。
オートロックが機能していない
僕が住んでいるアパートの玄関のオートロックが、停電により機能しなくなっていました。
どういうことかというと、鍵が閉まらずずっと開いている状態。
つまり、誰でも入れてしまうということです。
僕が住んでいるアパートはゲル地区との境目にあり、モンゴル人の友人からは治安が悪い地域といわれています。
アパート内の通路も電気がつかず昼間でも真っ暗な上に、誰でも入れてしまうというのは少し怖いなと感じました。
エレベーターが動かない
停電なので当然エレベーターも動きません。
幸い僕が住んでいるのは低層階なので、階段でもほとんど苦ではありませんでした。
しかし、ウランバートルには高層マンションも多く建っており、高層階に住んでいる人たちは階段での上り下りがとても大変だと思います。
停電が起きたときに役立つものは?

長時間の停電を経験してみて、あって良かったもの、用意しておいたほうがいいと思ったものを紹介します。
停電のときに役立つもの
- 調理なしで食べれるもの
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯
- ろうそく・マッチ
- ウェットティッシュ
調理なしで食べれるもの
料理に必要な家電のほとんどは電気がないと使えなくなってしまいます。
そのため、調理なしで食べれるものを用意しておくようにしましょう。
ちなみに、僕が持っていた調理なしで食べれるものはパンとレタスとプロテインだけでした。
非常食として買っておいたインスタント麺も、お湯をわかせないので食べれず。
長時間の停電になるとお店も閉まってしまう可能性があるので、もしものときのために1、2食分は用意しておくといいと思います。
モバイルバッテリー
スマホ、ノートパソコン、タブレットなどの充電ができなくなってしまいます。
そのため、モバイルバッテリーは絶対に持っておいてほうがいいです。
いつ来るかわからない非常時に備え、モバイルバッテリーはフルに充電しておくことを忘れないようにしましょう。
懐中電灯
やはり懐中電灯は1つ持っておくと重宝します。
タイやラオスでも停電を経験していたので、念のためモンゴルに懐中電灯を持ってきていました。
そして、今回の停電ではアパートの暗い廊下を通るとき、窓のない浴室を利用するときなどに大活躍しました。
スマホのライトを使っている人も多かったですが、明かりは弱く、バッテリーにも限りがありますよね。
そのため、個人的には懐中電灯を持っておくことをおすすめします。
ろうそく・マッチ
地震による停電のときは、余震の危険があるのでろうそくを使わないほうがいいそうです。
ただ、モンゴルの停電は地震が原因ではないので、明かりが必要な場合はろうそくを活用できます。
マッチやライターなどの火をつける道具も忘れずに。
ウェットティッシュ
停電になるとお湯が出なくなってしまうので、冬場はもちろん、夏場でもシャワーを浴びるのは厳しいです。
そこで、シャワーを浴びる代わりにウェットティッシュで体を拭きましょう。
そのほかにも、ウェットティッシュは何かと便利なので、海外へ行くときは常に持ち歩くことをおすすめします。
夏だからよかったものの、冬だったら・・・

今回の停電は夏だからよかったものの、冬だったらかなりしんどかっただろうなと思います。
その理由は以下の2つです。
冬の停電が辛い理由
- 日照時間が短いため、暗い時間が長いから
- お湯が使えないため、冷たい水を使わざるをえないから
モンゴルの冬の日照時間は朝8時から夕方5時ごろまでとのこと。
真っ暗になるのが早いので、大規模な停電が起きると暗いなかで長時間過ごすことを余儀なくされます。
また、お湯が出なくなってしまうので、冷たい水道水を我慢して使わなければなりません。
夏でもかなり冷たいと感じるほどの水ですから、冬には凍えるほどの冷たさになるのではないかと想像できます。
対策としては、日頃からペットボトルやタンクなどに水道水を貯めておくといいのではないでしょうか。
常温の水なら冷たい水道水よりかは使いやすいですからね。
ところで暖房設備ですが、ウランバートルのほとんどのアパートはセントラルヒーティングシステムになっています。
そのため、電気が止まっても暖房が止まることはないので心配ないそうです。
せめてもの救いですね。
停電にもあまり動じないモンゴルの人々

ウランバートルでの大規模停電の様子や用意しておくと役立つものを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回のポイントは以下のとおりです。
夏ということもあり、暗くなる前に復旧したのは本当に有り難かったです。
また、停電しても普段とあまり変わらない様子のモンゴルの人々には驚きました。
もし東京でこれほどの停電が起きたら、もっと凄いことになってますよね。
ちょっとやそっとのことでは動じないモンゴル人のメンタリティーを見習いたいです。