モンゴルの草原で伝統料理「ホルホグ」を食べる!作り方や食べてみた感想を紹介!

とにかく伝えたいこと

「ホルホグ」はモンゴルの伝統料理の1つ。羊肉や野菜を熱した石と一緒に鍋に入れて蒸し焼きにしたもの。味付けは塩のみで、食材の味を存分に味わうことができます。

2021年の夏の天気がいい日に、モンゴル人の友人たちとウランバートル郊外にある草原にピクニックに行きました。

 

その草原では、モンゴルの伝統料理「ホルホグ(Хорхог)」作りに挑戦。

自然のなかでのんびりとモンゴル料理を作って食べて、楽しい時間を過ごしました。

 

そこで今回は、「ホルホグ作りの様子や食べてみた感想」を実際の体験をもとに紹介していきます。

モンゴルの料理や文化に興味がある人は、ぜひ読んでみてください!

 

あわせて読みたい

 

 

モンゴルの伝統料理「ホルホグ」とは?

 

ホルホグとは?

ホルホグとは、羊肉、野菜を塩と一緒に鍋に入れ、熱した石で蒸し焼きにするモンゴルの伝統的な料理。モンゴル人も頻繁に食べることはなく、お祭りやお祝いのときに食べるご馳走のようなもの。

 

ホルホグに使うのは羊の肉。

羊肉といえば臭みがあるというイメージがある人もいるかもしれません。

しかし、新鮮な羊肉には臭みはほとんどないため、ホルホグは香辛料を使わずに塩だけというシンプルな味付けが基本です。

 

【体験談】ホルホグのシンプルな作り方を紹介!

 

実際に体験したホルホグ作りの様子を紹介していきます。

動画も作ってみたので、よかったら参考にしてみてください。

 

 

ホルホグに必要なもの

食材

  • 羊肉
  • じゃがいも
  • にんじん
  • 玉ねぎ

モンゴルでは羊肉はほかの肉よりも安く、じゃがいも、にんじん、玉ねぎもかなり安く買うことができます。

 

調味料

調味料はなんと塩だけ。

こしょうも用意していましたが使いませんでした。

 

このように、モンゴル料理には味つけは塩のみというものが多いです。

そのかわりに肉や野菜の旨味が存分に活かされています。

 

調理道具

圧力鍋

包丁

ホルホグ作りには圧力鍋が最適ですが、牛乳缶などの大きめの缶を使って作ることもあるそうです。

 

作り方の手順

ホルホグ作りの手順

  • 火を起こして石を焼く
  • 羊肉を解体し、野菜の皮を剥く
  • 具材と熱した石を鍋に入れる
  • 蓋をして2時間経ったら完成

 

①火を起こして石を焼く

まず、草原のなかにかまどを作るため、スコップで草を刈っていきます。

そして、まわりの草に火が燃え移らないように、大きめの石で囲いを作ります。

かまどができたら、なかに木を組んで火をつけます。

 

かまど用の石は川から拾ってきたものですが、大きめの石だけでなく、こぶしサイズの石も多めに集めておきます。

このこぶしサイズの石が、ホルホグを作る上でとても重要な役割を果たすんです。

かまどの木に火がついたら、川から集めてきたこぶしサイズの石をなかに入れて焼いていきます。

 

 

②羊肉を解体し、野菜の皮を剥く

用意したじゃがいも、にんじん、玉ねぎの皮を剥いていきます。

そして剥き終わったら、玉ねぎのみ半分にカット。

じゃがいもとにんじんは切らずに、そのままのサイズで使います。

 

 

モンゴル人は包丁1本で実にテンポよく食材をさばいていきます。

大雑把ではありますが、野菜の皮むきも羊肉の解体もあっという間に終わりました。

モンゴル人は馬の乗り方と包丁の使い方を習う

モンゴルの友人より

モンゴル人は子どものころから馬の乗り方と包丁の使い方を習うんだそうです。

遊牧生活において絶対的に必要な技術だからでしょう。

最近の若者のなかには馬に乗ったこともなければ、めったに包丁を握ることもない人も増えているそうです。

 

③具材と熱した石を鍋に入れる

石が十分に焼けたら、肉、野菜、石、そして塩を交互に入れていきます。

鍋のなかの熱が逃げないように、また火傷にも注意しなければなりません。

最後に鍋のフタをしっかりと閉めて、かまどの上に置いておきます。

鍋を中と外から同時に熱していくんです。

 

④蓋をして2時間経ったら完成

石を焼くのに2時間、ぜんぶ鍋に入れて完成するのに2時間

モンゴルの友人より

鍋に蓋をしてから完成までにはだいたい2時間かかるそうです。

「見つめる鍋は煮えない」といいますが、ホルホグも蒸し焼きなので途中で鍋の蓋を開けたりしないほうがいいですね。

 

時間が経ったら野菜の火のとおり具合を確認します。

十分に火がとおっていれば、器に盛り付けて完成です。

 

 

おまけ:鍋から取り出した石で…

ホルホグが完成したら羊肉や野菜と一緒に石も鍋から取り出して、みんなに手渡していきます。

これもホルホグを作るときの決まりなんだそうです。

この焼いた石を手のひらでコロコロ転がすことで、手がきれいになり、さらに疲労が回復するそうです

 

ただし、めちゃくちゃ熱いです。

とてもじゃないけど持っていられません。

石に肉の脂がコーティングされているため、石を手離したあとも熱さが残ります。

火傷しないように!

 

いざ実食!ホルホグを食べてみた感想は?

実際にホルホグを食べてみると、羊肉はホロホロで食べやすく、じゃがいもやにんじんもホクホクでとても美味しかったです。

味付けは塩のみですが、肉や野菜の旨味がしっかりと出ていて、素材の味が楽しめる料理でした。

 

羊肉が苦手な人でも食べれる

ホルホグは羊肉が苦手な人でも食べれると思います

僕自身、羊肉は臭いが気になってしまいあまり好きではなかったのですが、ホルホグは大丈夫でした。

新鮮なお肉を使っていたので臭いがあまりしなかったのでしょう。

 

スープは体にいい

羊肉や野菜を取り出すと鍋には汁が残ります。

お肉や野菜から出た水分と塩のみからなるこのスープは、余計なものが何も入っておらずとても体にいいそうです。

実際に、温かくてとても美味しく、肉や野菜の栄養が体に染みていく感じがしました

 

まとめ:THE遊牧民の料理を味わってみよう!

モンゴルの伝統料理「ホルホグ」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ここで今回の重要な点をおさらいしておきましょう。

 

この記事のポイント

  • ホルホグとは羊肉と野菜を塩とともに焼いた石で蒸し焼きにした料理
  • ホルホグ作りの簡単な手順
    1. ①火を起こして石を焼く
    2. ②羊肉を解体し、野菜の皮を剥く
    3. ③具材と熱した石を鍋に入れる
    4. ④蓋をして2時間経ったら完成
  • 鍋から取り出した石は手のひらで転がすと疲労回復の効果がある
  • ホルホグは羊肉が苦手な人にもおすすめ
  • 鍋に残ったスープは羊肉と野菜の水分でできていてとても体にいい

 

ホルホグはウランバートルのレストランでも食べることができるそうです。

モンゴルに訪れたときは、ぜひTHE遊牧民の料理「ホルホグ」を食べてみてください!

 

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