食堂で食べられるおすすめのモンゴル料理5選!ウランバートルの食堂は安くて大盛り!
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モンゴル料理を食べるなら食堂がおすすめ!
モンゴルの首都ウランバートルには海外料理のお店や高級レストランがたくさんあります。
しかし、伝統的なモンゴル料理を食べるなら街の食堂がおすすめです。
ウランバートルの街の食堂ではモンゴルの代表的な料理や、家庭でもよく作られるモンゴルの味と呼べるような料理を比較的安い価格で味わうができますよ。
そこで今回は、モンゴル料理とはどんな料理か、ウランバートルの食堂で食べられるおすすめのモンゴル料理などを紹介していきます。
モンゴル料理に興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください!
モンゴル料理ってどんな料理?
モンゴルといえば遊牧民のイメージを持っている人が多いと思います。
広大な土地を移動しながら暮らすなんて楽しそうですよね。
実際は遊牧の仕事はかなり厳しいらしく、遊牧生活を辞める人が続出しているとか。
昔からモンゴルで暮らす人々は遊牧しながら生活するしかなかったのです。
なぜなら、モンゴルの土地は農業に適しておらず、採集できるような森林も少なく、さらに草原では隠れるものがないので狩りもできない。
そのため、古くからモンゴル人は唯一可能だったともいえる、季節ごとに家畜とともに移動する遊牧生活を営んできました。
そんなモンゴルの伝統的な料理はやはり遊牧生活の色が強いといえます。
「赤い食べ物」と「白い食べ物」
モンゴルの料理は「赤い食べ物」と「白い食べ物」に分けられます。
「赤い食べ物」とは肉料理のこと、「白い食べ物」とは乳製品のことです。
遊牧生活では寒い冬は羊などの肉料理を食べ、夏になると乳製品を食べて過ごします。
羊たちは春に出産シーズンを迎え、夏に向けて搾乳の量が増えていくそうです。
また、モンゴルといえど夏は暑くなるため肉の保存は難しくなります。
そうした理由から、夏は乳製品中心の食生活になるそうですよ。
なんと今でも夏場は馬乳から作られる馬乳酒だけを飲んで生活する人もいるみたいです。
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現代では輸入によってさまざまな食品が手に入るようにはなっているモンゴル。
お米や小麦が主食とはなっていますが、やはり食の中心は今でも肉と乳製品といえます。
肉料理は羊肉が中心
モンゴルの「赤い食べ物」こと肉料理ですが、モンゴルの肉料理では羊肉が使われることが多いです。
ほかには、牛肉やヤギ肉、馬肉、さらにはラクダの肉を食べることもあるそうですよ。
ただし、スーパーなどで簡単に手に入れられるのは羊肉、牛肉、豚肉、鶏肉といったところ。
豚や鶏は放牧に適した動物ではなかったので、伝統的なモンゴル料理にはほとんど入っていません。
モンゴル人は野菜を食べない?
すでに説明したように、昔からモンゴル人は「赤い食べ物」と「白い食べ物」で生きてきました。
そう、野菜や果物を食べないで暮らしてきたのです。
遊牧民のなかには今でもまったく野菜を食べない人たちもいて、かわりに馬乳酒などで必要な栄養素を補っているそうですよ。
とはいえ、現代ではじゃがいも、にんじん、玉ねぎなどの野菜も栽培されていますし、そのほかの野菜や果物も輸入してお店に並んでいます。
今のモンゴル人が野菜をまったく食べないということはなく、モンゴル料理にもしっかりと野菜が使われているんですよ。
しかし、トマトやナス、レタスなどの栽培は難しいらしく、国内での生産量は少ないようです。
新型コロナの影響で輸入が難しくなったこともあり、冬になるとスーパーに置いてある野菜の種類はガクッと減ってしまいました。
味付けはシンプルに塩のみ
調味料や香辛料をあまり使わないのが伝統的なモンゴル料理の特徴。
味付けは塩のみというシンプルなものが多いです。
そんなんで美味しいの?と思う人もいるかもしれませんが、肉や野菜の旨味がしっかりと活かされていて、塩だけでも充分美味しいのがモンゴル料理なんです!
個人的おすすめのモンゴル料理5選〜食堂編〜
ここでは僕が個人的に好きな、食堂で食べられるモンゴル料理を5つ紹介していきます。
ぜひ、ウランバートルで食堂に行くときの参考にしてみてください。
※食材や価格は僕が行きつけにしていたる食堂のものを紹介しています。
おすすめのモンゴル料理
- ツォイワン
- ボダータイ・ホールガ
- ゴリヤシ
- ウンドゥグテ・ビーフシテクス
- スーテイ・ツァイ
ツォイワン Цуйван
価格:6000MNT(約240円)
みんな大好きツォイワン。
モンゴル風の焼きうどんです。
羊肉と野菜を炒め、そこに麺を加えて蒸す、味付けは塩のみといったシンプルなもの。
食べやすくクセになる味です。
僕の印象だとモンゴル人が1番好きな家庭料理。
洋食や日本食が食べられるレストランに行っても、ツォイワンをオーダーするモンゴル人がけっこう多いです。
そのくらいみんな大好きツォイワン!
使われている主な食材
- 小麦粉麺
- 羊肉
- パプリカ
- にんじん
- 長ネギ
- にんにく
ボダータイ・ホールガ Будаатай хуурга
価格:5000MNT(約200円)
注文するとサッと出てくるボダータイ・ホールガ。
モンゴル風のチャーハンです。
使われている食材や味付けは米と麺以外ツォイワンとほぼ同じですが、こちらは蒸すのではなく炒める料理。
ツォイワンと同じように食べやすく、ときどき食べたくなる味です。
羊肉の脂身の大きな塊が入っていることがありますが、モンゴル人の間でも食べる派と残す派で分かれる模様。
僕は残す派です。
使われている主な食材
- 米
- 羊肉
- パプリカ
- にんじん
- 玉ねぎ
- 長ネギ
- にんにく
ゴリヤシ Горияаси
価格:8500MNT(約340円)
羊肉の煮込み料理。
ハンガリーの「グヤーシュ」という牛肉のスープが、モンゴルに伝わるまでに羊肉のシチューにアレンジされたそうです。
ホロホロになるまで煮込まれた羊肉が、ご飯やサラダと一緒のお皿で出てきます。
日本ではご飯にシチューかけない派の僕ですが、ゴリヤシを食べるときはご飯と一緒。
羊肉の味付けがご飯ととてもよく合います。
羊肉が苦手な人にも試してみてほしい料理です!
付いてくるサラダはお店によって違う
写真に載っているサラダは「ニースレル・サラート」と「バイツァニー・サラート」。
ニースレルは「首都」という意味らしく、首都のサラダになります。
角切りのじゃがいもやにんじんなどをマヨネーズで和えたポテトサラダそのものです。
モンゴル語でキャベツを「バイツァー」といいます。
つまり、「バイツァニー・サラート」はキャベツのサラダという意味です。
千切りにしたキャベツやにんじんを酢などで和えたもので、日本でいうと定食の漬物みたいな立ち位置だと思っています。
ドイツやオーストリアのザワークラウトに似た味です。
ゴリヤシと一緒に出てくるサラダは食堂によって異なりますが、どうやらニースレル・サラートとバイツァニー・サラートの組み合わせが多いようです。
使われている主な食材
ゴリヤシ
- 米
- 羊肉
ニースレル・サラート
- じゃがいも
- にんじん
- きゅうり
- ハム
バイツァニー・サラート
- キャベツ
- にんじん
ウンドゥグテ・ビーフシテクス Өндөгтэй бифштекс
価格:6000MNT(約240円)
目玉焼きがのった羊肉のハンバーグ。
牛肉が使われていることもあるそうです。
こちらもゴリヤシと同じように、ご飯やサラダと一緒のお皿で出てきます。
ちなみにサラダは「ニースレル・サラート」と「バイツァニー・サラート」。
紹介したほかの料理に比べると少し羊肉感が強いので、羊肉が苦手な人は食べづらいかもしれません。
羊肉が苦手という人は、ウンドゥグテ・ビーフシテクスに使われているお肉が牛肉か羊肉かお店の人に確認して見たほうがいいかもしれませんね。
使われている主な食材
ウンドゥグテ・ビーフシテクス
- 米
- 羊肉
- 卵
ニースレル・サラート
- じゃがいも
- にんじん
- きゅうり
- ハム
バイツァニー・サラート
- キャベツ
- にんじん
スーテイ・ツァイ Сүүтэй цай
価格:500MNT(約20円)
モンゴルでは大定番の塩入りミルクティー。
料理と呼ぶかどうかわかりませんが、安いということもありみんなよく飲んでいます。
食堂ではポットに入っているので、注文するとすぐに出てきます。
甘いわけではないので、料理が運ばれてくるまでの間に飲むのにピッタリです。
1杯約20円という安さは、試しに飲んでみるにはちょうどいい価格なのではないでしょうか?
使われている主な食材
- 茶
- 牛乳
まとめ:迷ったときはツォイワンを頼もう!
ウランバートルの食堂で食べられるおすすめのモンゴル料理や、食堂に行くときの注意点を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回の重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
この記事のポイント
- モンゴル人は肉と乳製品を食べて暮らしてきた
- モンゴル料理の中心は羊肉
- 味付けはシンプルに塩味のみというものが多い
- 現代のモンゴル料理には野菜も使われている
おすすめのモンゴル料理5選
- ツォイワン
- ボダータイ・ホールガ
- ゴリヤシ
- ウンドゥグテ・ビーフシテクス
- スーテイ・ツァイ
今回紹介した5つの料理はどのお店で食べても外れることはないと思います。
そのなかでもあえて1番を決めるとしたらツォイワンでしょう。
ウランバートルの食堂で何を食べるか迷ったときは、とりあえずツォイワンを注文してみてください!