モンゴルで新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した話【2021夏】
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モンゴルでは外国人も新型コロナのワクチンが打てる!
2021年2月から新型コロナのワクチン接種がスタートしたモンゴル。
2021年8月現在では、モンゴル人だけでなく外国人でも無料でワクチンを接種することができます。
実際に、僕もウランバートルの接種会場で中国シノファーム製のワクチンを2回打ってもらいました。
そこで今回は、「モンゴルで新型コロナのワクチンを接種したときの模様」を紹介していきます!
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2021年8月、モンゴル国内のワクチン接種状況
モンゴルで打てるワクチンは中国製か米国製
現在、モンゴルで使用されているのは中国シノファーム製のワクチン。
中国の製薬会社「中国医薬集団(シノファーム)」傘下の、北京生物制品研究所が開発した新型コロナのワクチンです。
僕もこのシノファーム製のワクチンを接種しました。
また、6月14日からは希望者に対して、米国ファイザー製のワクチン接種が開始することになっています。
国内の約6割の人が2回の接種を完了している
Our World in Dataによると、8月15日時点でのモンゴル国内のワクチン接種率は以下のとおりです。
モンゴルのワクチン接種状況
1回以上接種:68.8%
必要回数接種完了:62.7%
モンゴルでは、国内の約6割の人のワクチン接種が完了しています。
その甲斐もあってか、国内の感染者数は減少傾向にあるそうです。
しかしながら、まだ3割以上の人は1回も接種していません。
参考
Our World in Data:https://ourworldindata.org/covid-vaccinations?country=MNG
中国製のワクチンを打ちたくない人もいる
知り合いのモンゴル人いわく、中国製のワクチンを打ちたくない人もかなりの数いるとのこと。
その証拠に、まだ4割の人がワクチン接種が完了していないにもかかわらず、僕が行ったワクチンの接種会場は2回ともスッカラカンでした。
最初にワクチン接種会場に行ったときなんかは、あまりにも人が来ず暇すぎたために、終了時間前に係りの人たちが帰ってしまったあとでした。
中国製のワクチンを拒否している人たちは、米国ファイザー製のワクチンが回ってくるのを待っているそうです。
参考
日本貿易振興機構(ジェトロ):新型コロナワクチン接種は進むも、感染拡大は止まらず(モンゴル)
【体験談】モンゴルでのワクチン接種の流れを紹介!
ここからは、僕が体験したモンゴルでの新型コロナのワクチン接種の流れを紹介します。
ちなみに、念のため2回ともモンゴル人の友人に同行してもらいました。
1回目接種
7月3日に1回目のワクチン接種。
予約せずにワクチン接種会場に直接行きました。
僕が行った会場はMungunguur hospitalの裏にあるЦэцэрлэг-104。
本来は幼稚園の教室で、臨時的にパソコン、医療器具、冷蔵庫が運び込まれていました。
時間は9時〜17時で、お昼休みは12時半ごろ〜13時半ごろ(14時ごろまで戻ってこないときもある)。
あまりにも人が来ないとき、用意してあるワクチンがなくなったときは17:00前に終了してしまいます。
受付ではパスポートを見せ、携帯電話の番号を聞かれただけ。
ほかに来ている人がいなかったため、受付が終わるとすぐにワクチン接種を行ないました。
会場ではモンゴル語で接種するワクチンについての簡単な情報と、ワクチン接種後にしてはいけないことを説明されます。
この点はモンゴル語が理解できないとかなり厳しいですね。
1回目接種後
ワクチン接種から数時間すると、注射の針を刺した左肩にしばらく軽い筋肉痛のような痛みを感じました。
そのほか、特に副反応はありませんでした。
2回目接種
8月4日に2回目のワクチン接種。
本来なら1回目から3週間後に2回目を打てるのですが、タイミングが合わずに1か月後になってしまいました。
会場は1回目と同じで、受付でパスポートと電話番号を確認。
ほかに人がいないため、待ち時間もなくすぐに接種を行ないました。
これで2回のワクチン接種が完了です。
接種が完了した記念にワクチンが入っていた箱をもらいました。
2回目接種後
2回目の接種後は副反応が出る人が多いと聞いていたので、高熱が出ても大丈夫なように食糧や解熱剤などをしっかり用意しておきました。
しかし、特に副反応は出ず。
1回目の接種後と同じように、2〜3日左肩に軽い筋肉痛のような痛みがあるだけでした。
看護師さんから言われてたワクチン接種後の注意点は?
ワクチンを接種したときに、看護師さんから控えるように言われたものは以下のとおりです。
ワクチン接種後の注意点
- タバコを吸わない
- お酒を飲まない
- 辛い食べ物と卵を食べない
- 激しい運動をしない
ワクチン接種をした当日は、これら4つのことに気をつけるよう説明を受けました。
タバコやお酒、辛いものがいけないのはわかりますが、卵を食べてはいけないというのは知らなかったです。
また、お風呂に入るときは注射を打った肩まわりを濡らさないようにも言われました。
ワクチン接種の証明書(ワクチンパスポート)の受け取り方は?
モンゴルでワクチン接種をすると、ネットで証明書(ワクチンパスポート)を確認することができます。
ワクチンを接種したときに登録した電話番号宛に、メールでURLが送られてくるはずです。
そのURLのサイトでパスポートの番号と電話番号を入力すると、ワクチンの種類や接種した日付が記載されているワクチンパスポートを見ることができます。
また、希望すれば接種したその場でワクチンパスポートを印刷してもらうこともできるそうです。
※このワクチンパスポートはすべてモンゴル語表記です。
ウランバートルの飲食店などでは、ワクチンパスポートを見せないと入店できないお店もあるといいます。
ワクチンパスポートには記入ミスがある
このワクチンパスポートはかなり記載ミスがあるみたいです。
僕の場合は名前のスペルが間違っていました。
看護師さんにパスポートを渡してキーボードで記入していたんですけどね…
おそらくですが、普段の業務ではパソコンを使う機会がない人がワクチン接種の担当になってしまい、慣れないキーボードでの入力を行っているからだと思います。
偽造ワクチンパスポートも作られてい
偽造ワクチンパスポートを作ってしまう人たちがいるという話を聞きました。
特に若者に多いそうです。
たしかに、パスポートといってもただの証明書なので、名前や生年月日の部分だけ書き換えてしまえば簡単に偽造できそうです。
ワクチンパスポートの提示を求められたことは何度かありますが、記載内容を細かく確認されたことはありません。
ぱっと見るだけなので、ワクチンパスポートを持っているかどうかだけを確認しているようにも思えます。
けっこうガバガバですよね。
まとめ:中国製は不安だったが今のところ問題なし
モンゴルでの中国シノファーム製のワクチン接種の模様を紹介してきましたがいかがでしたか?
重要なポイントは以下のとおりです。
この記事のポイント
- モンゴルでは外国人でも新型コロナのワクチンが打てる
- モンゴルで接種できるワクチンは中国製か米国製
- 必要なものはパスポートと電話番号
- 1回目と2回目のあいだは3週間空ける
- 接種した日は飲酒・喫煙・運動・辛いものと卵を避ける
中国製のワクチンを接種するのは、正直少し不安でした。
しかしながら、仕事の都合上どうしてもワクチン接種が必要だったので、すぐに打てる中国製のワクチンを選択しました。
モンゴルでワクチンの接種を考えている人にとって、この記事が少しでも参考になればと思います。