タイ人は誰でもニックネームを持っている!仲良くなっても本名は知らない!?
タイ人の名前は長くて難しいので呼びづらい!その代わりに、タイ人なら誰にでもニックネームがあります。日常で本名で呼びあうことはほとんどなく、仲が良くてもニックネームしか知らない人もいるんです!
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タイ人は本名ではなくニックネームで呼びあう!
クンチューアライカー(クラップ)
あなたのお名前はなんですか?
ポムチュージェイ
私の名前はジェイです。
これはタイ人に名前を聞くときの会話です。
しかし、この「ジェイ」は本名ではありません。
タイでは本名を使うことは少なく、日常生活では「チューレン(ニックネーム)」で呼びあうことが基本です。
そのため、「ジェイ」というのも彼のニックネーム。
なぜ本名ではなくニックネームを使うのかというと、タイ人の本名は長くて呼びにくいからです。
そこで今回は、タイ人の本名とニックネームについて紹介していきます。
これからタイで生活を始める人や、タイへよく旅行に行く人に役立つ情報なので、ぜひ最後まで読んでみてください!
タイ人の本名は長くて覚えられない!
タイ人の本名は長くて覚えるのが大変です。
友人同士でも相手の名前を完璧には知らないことがほとんど。
僕もタイに住んでいたことがありますが、ちゃんと本名を知っている友人はいません。
タイ人の名前はなぜ長いのか?
タイ人がわざわざ長い名前をつけるのには、ちゃんとした理由があります。
昔のタイでは一般人は短い名前をつける、王族や貴族の人だけが長い名前をつけることができるという決まりがありました。
今でもその名残があり、タイでは名前が長いと偉い人のようでカッコいいとされています。
そのため、タイ人はわざわざ長い名前をつけているんです。
さらに、名前はほかの人と被らないように気をつけて決められます。
そこで、わざと難しくて読みづらい名前になるように工夫しているんだとか。
その結果、長くて覚えにくい名前になるというわけですね。
名前を変えてしまうこともある
ただでさえ覚えにくい名前を、さらにコロコロ変えてしまう人もいます。
名前が自分の運勢を決めると考えられているタイでは、運気を上げたいときに改名をするのもよくある話。
名前の変更手続きも簡単なので、気づいたら知人の名前が変わっていたなんてこともあります。
ますます覚えられなくなっていくタイ人の名前...
タイ人は誰でもニックネームを持っている!
タイ人の本名は長くて呼びづらいので、小さいときに親にニックネームをつけられます。
そのため、タイ人なら誰でもニックネームを持っているんです。
ニックネームは適当につけられる
Jリーグのコンサドーレ札幌に所属しているタイ人のチャナティップ・ソングラシン選手。
彼のニックネームは「ジェイ」です。
その由来はタイの精進料理を食べる「キンジェイ」の期間に生まれたからです。
「キン」は食べる、「ジェイ」は精進料理という意味。
「ニックネームが精進料理って」と思いますが、タイ人のニックネームはだいたいそんな感じです。
つまり、ニックネーム自体に深い意味はありません。
日本人のニックネームは本名をもじってつけられることが多いですよね。
松本さんなら「まっつん」、浜田さんなら「はまちゃん」。
しかし、タイ人のニックネームは本名とは関係ないことがほとんど。
呼びやすさが大切みたいです。
たとえば、「プン(蜂)」、「ダーオ(星)」、「ヤイ(大きい)」などなど。
最近では、可愛さや格好良さも気にする人も増えてきているようです。
日常生活ではニックネームで呼びあう
タイでは、呼びにくい本名を日常生活で使うことはほとんどなく、ニックネームで呼びあうのが一般的。
年上の人でもニックネームで呼びます。
ただし、その場合はニックネームの前に敬称のピーをつけて「ピー〇〇」と呼ぶんです。
たとえば、「ピージェイ」や「ピーダーオ」のようにピーをつけると、「ジェイさん」や「ダーオさん」みたいなニュアンスになります。
また、AKBグループのバンコク版であるBNK48のメンバーも、本名ではなくニックネームで紹介されています。
そのほうが親しみやすいからでしょう。
ここでBNK48のなかから、個性的なニックネームのメンバーを紹介します。
個性的なニックネーム
- バンブー(Bamboo:竹)
- モバイル(Mobile:モバイル)
- ミュージック(Music:音楽)
- ヨーグルト(Yoghurt:ヨーグルト)
思わず由来を聞きたくなるようなニックネームのメンバーがたくさんいますね。
ニックネームは人と被ることも
呼びやすさを重視しているニックネームは、ほかの人と被ってしまうことがとても多いです。
仲がいい友人同士で同じニックネームということもあります。
僕がタイに住んでいたときは、あるグループのなかに4人も「ソン」がいたこともありました。
本名が人と被らないように、わざと長く難しくしているタイ人。
ただ、ニックネームの場合はほかの人と同じになっても気にしないそうです。
ニックネーム被ってるじゃん!?
マイペンライ555
SNSで誰かわからなくなる
僕の場合、タイ人とSNSで連絡先を交換したときに、その人の本名を知ることが多いです。
ただ、SNSではトラブルが起きることもあります。
ニックネームしか知らないのに、SNSでは本名で登録されているので、誰かわからなくなってしまうんです。
プロフィール画像を自分の写真にしている人は問題ありません。
幸いなことに、タイ人は自分の写真を撮るのが大好きなので、プロフィール画像も自分の写真にしている人がほとんどです。
しかし、キャラクターの画像や誰かわかりづらい写真の場合、「アレ、これ誰だっけ?」となってしまいます。
自分も呼びやすいニックネームを考えておこう!
日本人の名前のなかには、タイ人には発音しにくいものもあります。
そのため、タイへ行くときは自分のニックネームを考えておくといいです。
僕の場合は、自分の名前の始めの2文字をとって、「コウ」と自己紹介していました。
また、タイの友人にニックネームをつけてもらったこともありましたが、周りの人にまったく定着せず、いつの間にか消滅していました。
今ではなんというニックネームだったかも覚えていません。
タイに限らず、海外に行くときは呼びやすく覚えてもらいやすいニックネームを考えておくといいと思います。
ビジネスのシーンでは本名を使う!
日常生活ではニックネームで呼びあうタイですが、ビジネスのシーンでは本名で呼びます。
ただし、名字ではなくて下の名前。
ビジネスのシーンでも相手のことを名字で呼ぶことはないとされています。
また、職場によってはニックネームで呼びあうこともあります。
周りの人や雰囲気しだいで、本名で呼ぶのか、ニックネームで呼ぶのか判断するようにしましょう。
ニックネームは適当でマイペンライ!
タイ人のニックネームについて説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
今回の重要なポイントは以下のとおりです。
仲良くなったタイ人から「日本ぽいニックネームをつけてほしい」と頼まれたことがあります。
友人は7月生まれなので「Natsu(夏)」と名づけてあげると、SNSのプロフィール名まで「Natsu」に変更してくれました。
そして、数年経ったいまでも変わらず「Natsu」のまま。
うれしい反面、適当につけてしまったので少し申し訳ない気持ちです。
ただ、タイ人の親も子どものニックネームは適当につけるので、考えすぎなくていいのかもしれません。
こういうときはマイペンライ精神を都合よく利用させてもらいます。