オーストリアで野生のハリネズミを探す!幸せを運ぶハリネズミを庭に呼ぼう!

【とにかく伝えたいこと】ヨーロッパではハリネズミは幸福のシンボル。オーストリアでは、畑や公園の茂みなどでハリネズミを見かけました。国によってはハリネズミを捕まえて飼うことが法律で禁止されているので気をつけましょう!
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ヨーロッパでは身近な動物、幸せを運ぶハリネズミ

オーストリアに住んでいたとき、ハリネズミを見たくてよく探して歩いていました。
日本ではペットとして人気があるハリネズミ。
ヨーロッパでは庭先で見られる身近な動物として親しまれています。
また、ハリネズミは幸せを運ぶといわれており、見た目の可愛さも相まって、雑貨屋などにはハリネズミの置物やぬいぐるみがたくさんあります。
そこで今回は、「オーストリアをはじめとするヨーロッパのハリネズミ事情」について紹介していきます。
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ヨーロッパではハリネズミは人々にとってとても身近な存在。
ハリネズミを英語で「Hedgehog/ヘッジホッグ(生垣のブタ)」というように、家の庭や生け垣をすみかにして暮らしています。

ちなみにドイツ語では「Igel/イーゲル」です!
ハリネズミは雑食で昆虫やトカゲ、木の実などなんでも食べるそう。
そのため、庭の植物を害虫から守ってくれるハリネズミは幸せを運ぶ動物とされています。

「ハリネズミにあうと幸せが訪れる」という言い伝えもあるほど!
一方で、なんでも食べてしまうので生態系を崩しかねないとして、スコットランドやニュージランドなどでは害獣としてあつかわれることもあります。
【体験談】近所の子どもたちとハリネズミを探す!

オーストリアに住んでいたときのこと。
渡墺してから3か月近く経つというのに、ハリネズミは一向に僕の前に姿をあらわしてくれませんでした。
僕はどうしてもハリネズミが見たかったので、かぼちゃ畑や林の中を散歩しながら探していました。
すると、よく一緒にサッカーをして遊んでいた近所の子どもたちが話しかけてきました。

何をしてるの?

イーゲル(ハリネズミ)を探しているんだ!

一緒に探してあげるよ!大きいイーゲルを探そう!

子どもたちが捜索に加わると、すぐにハリネズミを発見。
やはり子どもたちはハリネズミがいそうなところをよく知っています。
かぼちゃ畑の横の茂みの中に、エサを探して歩きまわっている小さな野生のハリネズミがいました。
イメージしていたよりもだいぶ黒かったです。
僕たちに見つかると、ハリネズミは丸くなって動かなくなりました。

なんだ小さいイーゲルじゃん

子どもたちは落ちていた枝で動かなくなったハリネズミをつついていましたが、すぐに飽きてどこかに行ってしまいました。
やはり、オーストリアの子どもたちにとってハリネズミは身近な存在で、特に珍しいものではないようです。
僕はしばらくハリネズミを見ていましたが、まったく動き出す様子はありません。
このまま見ていても動けなくてかわいそうなので、小さな虫を鼻先に置いて立ち去りました。
ハリネズミは夜行性!夕方ごろから動き出す

調べてみるとハリネズミは夜行性の動物。
昼間は眠っていて、夕方ごろから動き出し、朝方まで活動します。

どうりで昼間探し回っていても見つからなかったわけですね!
ハリネズミが夜行性ということを知ってからは、夜中にトイレに行くために起きたときに部屋の外を気にしていました。
すると、部屋の外をちょこちょこ歩き回るハリネズミをよく見かけるようになったのです。

ハリネズミをみたい人は夜になってから探してみてくだい!
ハリネズミはステータスを防御力に極振りしているため、スピードはまったく速くありません。
部屋の中から見つけて外に出てもすぐに追いつくことができます。
ただし、ハリネズミはとても繊細でストレスを感じやすい動物。
そのことを知ってからは、僕も木でつついたりしなくなりました。

見かけてもやさしく見守るぐらいにしてあげてください!
ヨーロッパで野生のハリネズミは捕まえて飼ってはいけない?

ヨーロッパでは家の庭や生垣に住みつくハリネズミですが、なかには法律で捕獲や狩猟が禁止されている国もあります。
ハリネズミは警戒心が強い動物。
たとえ法律で禁止されていなくても、野生のハリネズミがなつくことは難しいので、ただ可愛そうなだけだと思います。
また、野生のハリネズミに触って病気になってしまうこともあるそうです。
そのため、ハリネズミが庭にあらわれても捕まえるのではなく、眺めているようにしましょう。
イギリスなどではハリネズミを飼うのではなく、庭に訪れてもらうようにしているそうです。
水を飲めるような場所を作ったり、エサとしてキャットフードを置いていたりすると、ハリネズミが庭に訪れてくれることが多くなるといいます。

ハリネズミが来てくれるような庭造りも楽しそうですね!
ヨーロッパでは野生のハリネズミの数が減ってきている

【悲しい現実】一番見かけるのは車に轢かれたハリネズミ
危険を感じると防御に徹するハリネズミ。
身を守るために動きを止め、背中のハリを活かして守りの体勢になります。
そして、その守りの体勢は道路を横断中に車が迫ってきたときにも発動。
残念がらハリネズミの自慢の防御も、相手が車では敵うはずがありません。
オーストリアでは車に轢かれてしまった野生のハリネズミたちを本当によく見かけました。
こうした悲劇は、ヨーロッパでは野生のハリネズミあるあるだそうです。

暗い道でハリネズミが飛び出してきても車は避けられないですよね
ハリネズミの住める環境がなくなってきている
近所に住んでいたおじさんにハリネズミの話をすると、「昔に比べると、この辺りに住む野生のハリネズミの数が減った」と話していました。
おじさんが子どものころはもっとたくさんいたそうです。
気になって調べてみると、オーストリアだけでなくヨーロッパ全体でハリネズミの個体数は大幅に減少しており、絶滅の恐れもあるといいます。
ハリネズミの数が減っているおもな原因は以下のとおりです。
主な原因
- 雑木林や生け垣などのハリネズミの住みかとなるような場所が少なくなっている
- あちらこちらに壁やフェンスができてハリネズミが自由に移動できなくなっている
- ハリネズミのエサとなるような昆虫やミミズ、ナメクジの数が減っている
- 道路で車に轢かれてしまう
なんとヨーロッパのハリネズミあるあるにもなっている「交通事故」も、個体数減少の原因に挙げられていました。
実際に、春ごろになると車に轢かれた多くのハリネズミを目にしました。
イギリスでは野生のハリネズミを救うための慈善活動がおこなわれているそうです。

庭先にハリネズミが訪れる光景をなんとか守ってほしいですね!
雑貨屋で可愛らしいハリネズミグッズが買える

ハリネズミはヨーロッパでは幸せを運ぶとされています。
そのため、オーストリアやドイツの雑貨屋には、ハリネズミの置物やキーホルダーなどのグッズがたくさん置いてありました。
ハリネズミの置物はどれもかわいいものばかり。
玄関や庭先に置いておくと本当に幸せが訪れそうです。
ハリネズミグッズはお土産にも向いているので、オーストリアに行ったときは、ぜひハリネズミグッズを探してみてください!
日本にもいる野生化したハリネズミ、捕まえて飼ってはいけない!

最近では、日本でも一部地域でハリネズミが野生化していると話題になっています。
ペットとして飼われていたハリネズミが捨てられて繁殖してしまったのでしょう。
こうした日本の野生のハリネズミは捕まえて飼うことができません。
ハリネズミは特定外来生物に指定されており、飼ったり移動させたりすることが法律で禁止されています。
現在、日本で飼うことができるハリネズミは「ヨツユビハリネズミ」1種類のみ。
それ以外の種類のハリネズミは飼ってはいけないことになっています。
野生のハリネズミは生態系に悪影響を与えるのではないかと心配されています。
愛くるしいハリネズミですが、エサを与えたりするのも控えたほうがいいそうです。

もしハリネズミが目の前にあらわれても捕まえずに、観察するくらいにしておきましょう!
まとめ:ハリネズミを庭に呼び幸せを運んでもらおう!

オーストリアをはじめとするヨーロッパの野生のハリネズミについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
重要なポイントは以下のとおりです。
この記事のポイント
- ハリネズミは幸せを運ぶという言い伝えがある
- ヨーロッパではハリネズミの捕獲・飼育が禁止されている国もある
- ハリネズミが訪れやすい庭造りをしている人もいる
- ヨーロッパでは野生のハリネズミの数が減っている
- 日本でも野生のハリネズミを捕まえて飼ってはいけない
日本でも人気のハリネズミですが、ヨーロパでは交通事故などにより個体数が減ってきているという現状がありました。
個体数が減っているので、ハリネズミを見る機会も今後少なくなってくるでしょう。
しかしその分、見つけたときにはたくさんの幸せを分けてくれそうですね。
ヨーロッパでは野生のハリネズミを捕まえて飼うことはできないので、ハリネズミが自然と訪れてくれるような庭にして、幸せを運んでもらえるようにしましょう!
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